殺し方2 ページ3
もっと確実に殺せるモノってなんだ。
洋皿にスポンジを滑らせながら、サイコパスじみた事を考える。いつもなら、キミのことを思い浮かべていた幸せな時間だったはずなのに。今となっては、綺麗だった時間すら薄汚れたモノになってしまった。
今でも昨日の感触が手に粘り強く染み付いている。
筋肉の動きと骨と包丁が擦れる触覚。それに、みねまで入った辺りで臓物らしきものが潰れる膚触。これらがダイレクトに脳にインプットされてしまったせいで、包丁どころか尖っている物でさえマトモに見れなくなってしまった。
そうなってしまっては、大分方法が限られてしまう。
射殺なんて、ドラマの中でもあるまいし。それに銃器なんて、今の平和ボケしたこの国で手に入れようものなら、彼を殺す前にこちらが社会的にダメになるのは目に見える。
コスパが良くて、手を下してもトラウマになりにくい方法…
絞殺ならどうだろう。
刺殺とは違い確実に殺せる。彼の人間離れした(人間ではないが)身体の性質を持ってしてでも助かる可能性は限りなく低いだろう。
そうと決まれば、未だ開封されていない段ボールに飛びつき中を漁る。
「次はなんだ？ハハ、一生懸命すぎ」
キミを一分でも一秒でも早く、死という恐怖から救い出したいのだ。嘲笑してくる彼のことなど気にしている暇はない。
「…つまんねー」
人が物を探している光景なんて、面白みもクソもない。そこら辺の感性は同じだったのか、ダンボールに差していた影がふらりと消えた。
あった。
段ボールから延長ケーブルを取り出す。
昨日のことがフラッシュバックして、酸っぱいモノが胃からせり上がって来る。口を押さえ、喉を動かす。
かんがえちゃだめ。
コードを縛り付けるだけ。
ただそれだけだから。
考えるな考えるな考えるな。
油断すると、気持ちの悪い記憶が頭にぽつんと現れてじわじわと侵食していってしまう。
だめ。考えるな。縛りつけるだけ。
目の前の肌色も緑髪も何も知らない。
今しかない。
肌色にコードを引っ掛けて、捻り思い切り締め付ける。
「あ"、？」
考えるな考えるな考えるな。だめだめだめだめ。動いてない動いてない。なんにも聞こえない。わかんない。
目を背けるようにして振り向き、ソレを背負うようにしてコードを引っ張り続ける。
ぱたり。
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。(プロフ) - ポメさん» 作品を読んでくださり、有難うございます！そこまでストレートに褒められるなんて光栄です。これからもこの作品に乞うご期待を。 (3月27日 23時) (
レス) id: c787972aae (このIDを非表示/違反報告)
ポメ(プロフ) - 言葉に表せないくらいに最高です!!!! 次回の更新も楽しみにしてます！ (3月27日 6時) (レス) id: 8673ceb004 (このIDを非表示/違反報告)
。(プロフ) - あさん» 作品を読んでくださり、有難うございます！褒め言葉で究極とまで言われてしまうとは、嬉しい限りです。これからもこの作品に乞うご期待を。 (3月14日 0時) (レス) id: c787972aae (このIDを非表示/違反報告)
あ - は〜〜〜え〜〜、なんか、何だ、もうあれです、究極的に好き…。楽しく(？)更新頑張ってください、待ってます！ (3月13日 18時) (レス) @page9 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
。(プロフ) - ヨーグルトさん» 作品を読んでくださり、有難うございます！感想だけでなく、応援まで…モチベーション上がりまくりです！更新は不定期になってしまいますが、乞うご期待を。 (3月11日 23時) (レス) id: c787972aae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：。 | 作成日時：2024年2月3日 23時
