25名様 ページ25
「はーー食った!
もう茶漬けは十年見たくない!」
「お前.......」
敦さんの前には茶漬けが入ってた丼が10皿以上積まれていた。
そりゃぁ国木田先生もキレるわなぁ....
あ、私はとっくの前に善哉を食べ終わってたよ。←
「いや
ほんっとーに助かりました!
孤児院を追い出され横浜にでてきてから
食べるものも寝るところもなく
....あわや餓死かと」
「あの時Aちゃんから、飴を貰ってなかったら、死んでたよ。」と付け足す敦さん。
「ふうん
君、施設の出かい」
「出というか.......
追い出されたのです
経営不振だとか、事業縮小だとかで」
「そういえば、敦さん以外に施設から出た人って居たんですか?」
「さぁ....僕はあの時これからどうやって生きていくかで頭の中がいっぱいいっぱいだったから、詳しくは分からないや。ごめん。」
「それは、薄情な施設もあったものだね」
私は少し疑問に思った....
経営不振なら他のところに移すのでは?
と。
でも、それは
頭の片隅に置いておいた。
こんな、市民が首を突っ込んで解決させようなんざ
無理な話だからだ。
それに、目の前には、ちゃんとした人達が座っているしね。
「おい、太宰。
俺たちは恵まれぬ小僧に慈悲を垂れる
篤志家じゃない。
仕事に戻るぞ」
「お二人は.....何の仕事を?」
「なァに.......
探偵さ」
と、ドヤ顔で教えた。
ドヤ顔で←
「あ、ついでに私は学生で、スーパーのバイトをしてまーす。バイトする人絶賛募集中でーす。」←
「チッ
探偵と云っても猫探しや不定調査ではない。
斬った張ったの荒事が領分だ。」
「異能集団
『武装探偵社』
を知らんか?」
「ここ、横浜では武装探偵社は有名だからね。
軍や警察に頼まれないような危険な依頼を専門にする
探偵集団。
昼と夜の世界のその間を取り仕切る
薄暮の武装集団
なんでも、『武装探偵社』の社員は多くが異能の力を持つ『異能者』って聞くね。
そうでしょ。太宰さん、国木田先生。」
「あぁよく知ってるな。」
「そりゃぁ、ここで生きてくにはちゃんと知らなきゃいけないことですからね。
ついでに、猫探しもちゃんとしてくれるってね。」
「ま、まぁそうだ。」
チラッと、横を見ると
敦さんは考え事をするかのように目を一点に集中さているように見えた。
.......考え事をしてるよね。コレ。
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麗(プロフ) - 同じく34ページの下記の後ですが、 推しに ではなく 押し ではないでしょうか? (2021年5月24日 15時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 34ページ クソ男子を任したいんです 負かしたい ではないでしょうか? (2021年5月24日 15時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 33ページ e とありますが え ではないのでしょうか? (2021年5月24日 15時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
照(プロフ) - misteriascatさん教えて下さりありがとうございます。すぐに直してきました。気づいてくれてありがとうございました。 (2020年9月11日 23時) (レス) id: ded7f4dd14 (このIDを非表示/違反報告)
misteriascat(プロフ) - 初のコメントなんですけど、43名様のあとが44ではなく45名様になっていますよ。 (2020年9月11日 23時) (レス) id: f450a482f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:照 | 作成日時:2020年5月21日 22時