【銀魂】御用改めである (ページ1)

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ミツバ篇1 ページ1

「ハッハッハッハー！そぅかそぅかァ！それはめでたい！」

朝っぱらからゴリラのうるせぇ声が屯所内に響く。

『ゴリラｧ！うるせぇえ！折角ノンレム睡眠に入ってきたところなのに！…ん？』

襖の前に何人もの隊士が居たもんで足を止めざるをえなかった。

『どしたの？盗み聞きたァ随分ハレンチなことするね。』
「ハ、Aさんｯ！ちがうんですよ！ミツバさんが来ててぇ！ってその刀しまって！？」

ザキうるさい。
てかえ！ミツバ姉！？かれこれもう何年も会ってないなあ、江戸に来てたなんて！
ふふっ嬉しい！

『それにしてもあのクソサドの姉ちゃんなのになんっの欠点も無いのは流石ってところだよね』
「だからよく言うでしょ？兄弟のどちらかちゃらんぽらんだともう片方はしっかりした子になるんだよって」
『うんうん確かに。バランスとれてるんだね世の中』

ザキと話していると後ろから人の気配がする。
ｶﾁｬｯと何か構える音。

『ねぇ？ザキ。凄い嫌な予感するの私だk』

ドカーーーーーンｯ
私達は見事どこぞのサディストに撃ち落とされた。

「あらぁ、相変わらず賑やかですね〜」

ミツバ姉？！なんでそんなに冷静で居られるのよォ！！
み、みてよ今まさに貴方の弟に殺されそうになってるんだけど

「おぉ！総悟！やっと来たか！」

おいコラ、ゴリラｧ！お前も無視かよ！

「すンません。コイツ片付けたら行きやすんで。」
『まってギブ！ギブだから！落ち着いてｯ？』

助けて、とミツバ姉に目で必死に訴える。

「そうちゃん。ダメよ。お友達に乱暴しちゃ。め！」

……勝ちだな。

「ゴメンなさいっ！お姉ちゃん！」

えーーーーー！？とザキは驚いているが、
そうなのである。このクソサドは超が付くほどのシスコンなのである。

これで私ももう虐められなくなる！

『ミツバ姉一生ついて行く。折角江戸に来たなら私案内するよ！！』

サドの頭を撫でていた手を離して私の頭に置くミツバ姉。

「Aちゃん、久しぶりね。もうこんなに立派になっちゃって」

人に撫でてもらうのは慣れてないし少し照れくさい。
その余韻もつかの間。私の視界は暗転
気づいたらゴリラの顔が目の前に。

『おいコラクソサドｫｫ！別に蹴るこたァ無いじゃん！！！』

優しく笑ったゴリラの顔も今日は余計に腹が立った。