５３話目 ページ6
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A「けどさぁ、いざ顔合わせの日になってメンバーに出会ったんだけどさ、誰一人わかんなくて。
あでも、さとみはたまに第５で一緒になったことあんだけどさ。
けどマジで誰かわかんなくて。
莉犬誰だよ、るぅと誰だよ、ころん誰だよ、さとみ誰だよ、ジェル誰だよ、って感じだったな。
ずっとななの後ろから出なかったよ。怖かったもん。皆僕より背も高いし。
でもさぁ、僕めっちゃ無愛想な奴だからさ、メンバーとはちょっと距離あったんだよね。
めっちゃ警戒してた。
まぁでもななのおかげで徐々に仲良くなれたんだけどね。
彼らが僕をどん底からすくい上げてくれた。
僕にこの世界で生きてる理由をくれた。
それはもちろんスターちゃんたちも一緒だよ。
その頃にはもう両親のことなんて頭の片隅にも残ってなかったね。
るぅ莉犬なんかにたまに家に帰らなくていいの？なんて言われてたけど、軽く流してたね。
そして３年半かな、すとぷりで活動して、ある日、父親から連絡がきたんだよ。
それが３年前のことだよ。
４年ぶりに実家に帰って、１０年ぶりくらいにまともに両親の顔を見たんだ。
１０年ぶりに両親の顔を見るってどうなんだろ。
そしてさ、言われたのが、俺の会社を継げだったんだ。
それに、両親、仲直りしてたのかな？めっちゃ仲良さそうにしてたんだよ。
ホンマに腹が立ったんよ。
おまえらのせいで僕の人生潰れたのに、よくそんな簡単に仲直りできたなって。
だってさ、誕生日を祝ってもらったの、幼稚園のときが最後だよ。
授業参観にだって一回も来てもらったことはなかったし。
そして１０年ぶりに顔見せたと思ったら俺の会社を継げ？
僕さぁ、もう立派な職業を見つけたからムリだっつったんだよ。
この世界では仲間がいることの大切さも、誰かが笑っているのを見る幸せも、全部見つけることができたから。
父親は僕の仕事をくだらないと言ったんだ。
僕のことを道具だって言ったんだ。
おまえは俺の会社を継ぐためだけに生まれてきた道具なんだって。
正直ショックだったね。僕って、道具だったんだって。
そしてさ、家に帰ったら莉犬が誰かに殴られたって病院に呼ばれたんだよ。
それさ、父親が部下に命令してやったことだったんだよ。
僕は脅された。
僕の仲間に傷がつくか僕が会社を継ぐか。
そんなの決まってるじゃん。
僕をどん底からすくい上げてくれた皆を傷つけるわけにはいかねーじゃん。」
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猫築かなめ - えっと、「ころんの弟は、天才ダンサーでした」は、消してしまったんですか？ (2020年11月15日 21時) (
レス) id: 8f5697df22 (このIDを非表示/違反報告)
藍乃(プロフ) - あの、思ったんですけど、理性のベールを脱ぎ捨てるのはGoGo crazyじゃないですかね…？？ (2020年6月20日 16時) (レス) id: 5ba2df906e (このIDを非表示/違反報告)
RUNA - いつも応援してます！リクエストします！学パロがみたいです！不良物語とか……お願いします！ (2020年6月20日 15時) (レス) id: 748c2317a6 (このIDを非表示/違反報告)
眠ぅぅぅぅぅぃぃぃぃぃぃぃぃ - 凄く面白いです！更新頑張ってください！ (2020年5月30日 1時) (レス) id: 9dc0f40c03 (このIDを非表示/違反報告)
悠 - 続編おめでとうございます！これからも頑張ってください！ (2020年5月29日 18時) (レス) id: 6bf186c507 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白猫 | 作成日時：2020年5月27日 8時
