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51話目 ページ4

NOSide

A「僕の活動休止の理由は、父の会社を継ぐためなんだ。

僕の父はとある大企業の社長さんで、僕はその跡取り息子として生まれてきた。

父は、僕が物心つくときから家にはあまりいなかったの。

僕も最初は、仕事が忙しくて帰ってこないのかな?って思ってたんだ。


小学1年生の頃、そんな僕の思いとは裏腹に、父の浮気が発覚しました。

毎晩別の女性をホテルに連れ込んでいたんだ。

ショックだったね。

社長として会社の皆を引っ張っている憧れの父親がまさか僕と僕の母親を裏切っていたなんて。

そこでさ、母親にすぐに離婚を勧めればよかったんだろうけどさ、僕はまだ小学1年生。

なんにもできなかったね。


それでさ、母親も狂っちゃって、毎晩別の男性を家に上げるようになったんだ。

その頃から、僕の居場所は消えていった。

毎晩家に響く母親の気持ち悪い声。

知らない男性が家に上がってくる恐怖。

僕はずっと自分の部屋に引きこもってたね。母親の顔も見たくなかったんだもん。


小学3年生になった頃かな、母親は、全く家に帰って来なくなった。

朝起きても家には誰もいないし。

で、学校から帰ってくるとダイニングのテーブルの上には乱雑に置かれた多額のお金。

小学3年生にして、両親に見捨てられたんだ。

もうなんでこうなったかわからなかったね。

でも、ただ僕は、愛されたかった。


僕は一人がイヤで、放課後はずっと友達と遊んでたね。夕方まで、ずっと。

そんな中、小学5年生、僕は音楽に出会った。

音楽を聞いている時間だけ、辛いことから目を背けることができたんだ。

音楽は、僕の唯一の逃げ道だった。

けどさ、一人でいる時間って、とっても長く感じられた。

毎日毎日、時間がすぎるのが遅いと思った。

誰かに助けを求めたかった。でも、誰に言ったらいいかわからなかった。

大人の人に相談するのは怖かったんだ。

なんかもう、大人は皆自分の両親と重なっていくし。それが怖くて仕方なかった。

友だちに助けてなんて言えないしさ。言ったところでどうなる?って思ってたね。


そんな中、僕はある曲を聞いてすごく、なんて言うんだろ、元気をもらったのかな。

なんか、すごいなぁって思ったんだ。

それが小学6年生だよ。

それで、僕もこんな風に歌を歌いたいと思った。

そこで出会ったのが、歌い手っていう、ネットっていう世界。」

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猫築かなめ - えっと、「ころんの弟は、天才ダンサーでした」は、消してしまったんですか? (2020年11月15日 21時) (レス) id: 8f5697df22 (このIDを非表示/違反報告)
藍乃(プロフ) - あの、思ったんですけど、理性のベールを脱ぎ捨てるのはGoGo crazyじゃないですかね…?? (2020年6月20日 16時) (レス) id: 5ba2df906e (このIDを非表示/違反報告)
RUNA - いつも応援してます!リクエストします!学パロがみたいです!不良物語とか……お願いします! (2020年6月20日 15時) (レス) id: 748c2317a6 (このIDを非表示/違反報告)
眠ぅぅぅぅぅぃぃぃぃぃぃぃぃ - 凄く面白いです!更新頑張ってください! (2020年5月30日 1時) (レス) id: 9dc0f40c03 (このIDを非表示/違反報告)
- 続編おめでとうございます!これからも頑張ってください! (2020年5月29日 18時) (レス) id: 6bf186c507 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白猫 | 作成日時:2020年5月27日 8時

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