すとぷりの７人目はミステリアスイケメン

２９話目 ページ30

さとみSide

さとみ「しばらく、Aとは関わんないでやってくれ。」

ころん「は？」

ななもり「さとみくん、どゆこと？」

さとみ「…A、自分でこの事にケリをつけたいらしいんだ。一人で悩んで、一人で解決して、過去の自分にピリオドをうつって。」

ジェル「ホンマ、無茶すんの好きやなぁ。」

さとみ「俺たちが近くにいたら、Aはまた自分から逃げるからって。」

るぅと「逃げてもいいと思いますけどねぇ。」

莉犬「逃げるのも立派な正解なのに…。」

さとみ「自分のチャンネルの動画は出すけど、俺たちはしばらく、関われないと思う。」

５人は一斉に納得いかないと抗議し始めた。

俺の意見じゃねーのに。

さとみ「Aが悩み終わったらしっかり甘やかしてやろーぜ。」

５人はしぶしぶといった感じだったがうなずいた。

が、瞬間、スマホを一斉に取り出し何かを猛スピードでいじりだした。

俺のスマホから着信音が響く。

オズオズと取り出すと、すとぷりのグループラインだった。


『A、大丈夫？』

だったり、

『一人で抱え込まないで！』

だったりと、いろんなメッセージが画面に出てくる。

こいつら、何もわかってねー。

しかし、いくら送っても既読は５のまま。

やっぱAは見ていないようだ。

るぅとなんて鬼スタし始めた。

おいおい、やめとけよ。


十分程メッセージを送り続けたが、既読はつかない。

メッセージの総数は、一千件を超えた。

どんだけ送ってんだよ。

さとみ「わかっただろ？Aは、自分の解決策が出てくるまで俺らとは関わんねーつもりなんだよ。」

自分で言って改めて寂しくなった。

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