No.6* ページ9
･A
僕はどんな魔法使いになれるんだろう。
父様は自然の力を持って、城下町よりもっと遠い農家の皆さんを助けていた。
僕は……誰を救える？
誰を、幸せに出来るだろうか。
時計の針を見つめる。
あと、十秒。
目を伏せて、全身に神経を集中させる。
僕は……この国を、守るために、どんな魔法を授かるだろう。
ギュッと目を瞑ると、父様の声が聞こえた。
リラックスしなさいって。
肩の力を抜く。
そうして、まるで眠りに落ちるように……
まぶたの裏に、人影が二つ見える。
そのうちひとつの人影は、なんだか分かる、僕だ。
僕はもうひとつの人影に手を伸ばす。
これが、僕の能力……
え、？
どうして、
なにを、しているの……？
ビリビリと、そのもうひとつの人影の痛みが伝わる。
喉が焼けるような、息苦しさ。
クラクラとゾクゾクが身体を走る。
目の前には僕がいて、
僕は、笑っていて、
人影は、酷く僕を妬みながら、
意識を手放したんだ。
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名無し77872号(プロフ) - スミスキーさん» ありがとうございます！しっかり伏線回収したいと思います！ (2021年8月19日 21時) (
レス) id: 7a2b063138 (このIDを非表示/違反報告)
名無し77872号(プロフ) - お豆腐さん» ありがとうございます！続編も出ましたので是非チェックお願いしますー！！！ (2021年8月19日 21時) (レス) id: 7a2b063138 (このIDを非表示/違反報告)
スミスキー(プロフ) - この小説面白くて凄く大好きです！！更新頑張ってください！！ (2021年8月14日 12時) (レス) id: 78ab9a25ad (このIDを非表示/違反報告)
お豆腐(プロフ) - この小説すごく面白くて大好きです！！更新されるたびにニヤニヤしながら読んでしまってます笑 (2021年8月14日 8時) (レス) id: 236bbfcab0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し77872号(プロフ) - ヌナさん» ありがとうございます！コメントめちゃくちゃ嬉しいです笑 これからもよろしくお願いします！ (2021年8月2日 19時) (レス) id: 7a2b063138 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぞのなか x他1人 | 作成日時：2021年7月14日 0時
