【ωrωrd】ナナシの鬼族【軍パロ】 (ページ2)

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ナナシの鬼族【1】ページ2

無名｢フューラー卿、これは？｣

フューラー卿｢私の息子さ、名はグルッペン｣

無名｢グルッペン…｣

出会った頃のあんたはとても小さくて

無名｢グルッペンはいいね、名前があって｣

グルッペン｢おまえにはないの？｣

無名｢う～ん、ないかなぁ｣

グルッペン｢じゃあ、おまえはいまからむめいだ！｣

無名｢むめい？｣

グルッペン｢うん！なまえがないから、むめい！｣

無名｢あはは、何だそれ、まんまじゃん｣

私に名前をくれて

無名｢こら～！！グルッペ～ン！！｣

グルッペン｢あはは！無名が怒った～！！｣

イタズラと甘いものが大好きで

グルッペン｢無名！友達のトントンとオスマンだゾ！｣

トントン｢ど…ども…｣

オスマン｢こんにちは…｣

無名｢一般人の子？｣

トントン｢は、はい…｣

オスマン｢俺たち…こんなとこにいていいのかな…｣

無名｢いいんじゃない？フューラー卿に何か言われたら私とグルッペンが言い訳してあげる｣

グルッペン｢俺もか！？｣

無名｢あんたが連れてきたんだし、あんたの友達でしょ？責任持ちなさい｣

グルッペン｢うぅ…｣

すぐに周りの人と仲良くなっちゃって

フューラー卿が亡くなった時…あの日は雨だったっけ

グルッペン｢無名｣

無名｢なぁに？｣

グルッペン｢父上に…総統を任された｣

無名｢そっか、あんたはどうしたい？｣

グルッペン｢この国を変えてみせる

誰もが笑って暮らせる国に…父上が望んだ国に｣

あんたはいつでも真っ直ぐ未来を見てた。

だから…グルッペン

私はあんたに着いて行こうと思えたんだ。

グルッペン｢国民諸君、新たに総統になったグルッペン・フューラーだ

俺は父上が望んだ国を創ると約束する

身分など関係なく、皆が笑って暮らせる国を…必ず！

その為に、長らく空席だった書記長を農家のトントンに

外交官を一般人のオスマンに

そして総統補佐官を混血族の無名に任せることにした｣

馬鹿げたこと言うもんだからみんなざわついちゃってさ

それでも真っ直ぐ前だけ向いて

グルッペン｢いいか？この戦争の主役は王族や軍人ではない

我々だ!｣

なんでも楽しそうにやって見せる

グルッペン(あんた)だからみんな着いて行くんだよ。