【エトラちゃんは見た】日常との出会い【噂のスカッと】 (ページ2)

今日:12 hit、昨日:0 hit、合計:1,361 hit

日常との出会い【1】ページ2

ゆあん｢よし、今日はあっちに行ってみよ〜っと｣

授業が終わり、放課後になると

僕ことゆあんはさっさと荷物をまとめ、学校を出た。

そして向かった先はバスを乗り継いで辿り着いた見知らぬ町。

ゆあん｢えぇっと〜？なになに、【江虎(えとら)町】？｣

電柱に貼られた花火大会のお知らせに書かれた【江虎町】という文字。

ゆあん｢花火大会かぁ｣

その準備をしていて賑わっている商店街や、子供達が遊び回っている公演を見て回る。

ゆあん｢いいとこじゃ〜ん｣

黒く大きなうさ耳リボンを揺らし、しばらく歩いていると

ゆあん｢んにゃっ…！｣

曲がり角で誰かにぶつかった。

顔を確認しようと見上げると、見るからにヤンキーっぽい見た目をした男性が僕を見下ろしていた。

ふと、マモル兄が言っていたことを思い出す。

｢いい？ゆあんはすぐ危ないことばっかりするから

ホントに危ない時以外は、知らない人に護身術使っちゃダメだよ？

相手が何もしてこないうちは＿＿＿｣

僕は方向転換をして、全速力でその場を離れた。

｢＿＿＿逃げて

何かあったら、自力で解決しようとしないで

俺が兄ちゃんを呼んで？わかった？｣

追いかけてこないかを確認すべく、後ろを見る。

ゆあん｢えっ…!?!?｣

ヤンキーらしきお兄さんは僕を追いかけてきていた。

ゆあん｢な…なんでぇ…！？｣