私の大好きな お菓子が人間化したんだけど……

お菓子 04 ページ5

ドンッ...！

静かな空間に音が響く

ドンッッ...！！

『んぁ！ 何で開かないんだよ！！』

「お、落ち着いて！」

『落ち着けるかよっ！』

私は開かないドアを蹴って開けようとしている

後ろから「あぁ！ 壊れちゃう...」とか「どうして開かないんだろうなぁ〜...」などの声が
聞こえてくる。

『ここ、直してもらったの？』

「いや...それが...」

『なんか、あったの？』

「メイド服を買うのにお金を使っちゃって...てへぺろ？」

口でてへぺろと戯けながら言う、店長。。。

『て〜ん〜ちょ』

私は笑顔で店長の名前を呼んだ

「すみませんでした。」

『許さない』

「ごめんなさい」

『許さない』

「チョコレート、あげます」

『許すっ！」

「なんだ、やっぱり、単純じゃん」

店長に単純って言われるのはムカつくけど、チョコレートの為だ、我慢しよう

『って事で早く開けて』

「えっ？」

『えっ？』

「・・・・・」

『・・・・・』

しばらくの間、沈黙が流れた

『よしっ！！ 私は決意した！！』

「えっ？ なに？」

『この扉をぶっ壊す』

「ちょ...それはマズイって」

『おりゃああああ』

私がドアに向かって蹴った瞬間...

「ふぁ〜...良く寝た」

もう1人の定員さんが出てきた

あっ、、、

「え、ちょっ...」

足が止まらず、定員さんを蹴ってしまった

「ぐっ」

『す、すみません』

私は心の中で(やっちゃた。。。)と思いながら謝った

「あぁ。別にいいっすよ」

『本当にすみません」

「大丈夫っす」

ふぅ。優しい定員さんで良かった...

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