緑さんと愉快な仲間たち:わん (ページ6)

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結局、あれに弱いんです。ページ6

「…………」

Ｊと二人、黙ってしばらく頭のなかを整理し考えてみる。
確かに、こう見えて大野さんってメンバーで一番頑固者。
この人が嫌だって言い出したら説得するのはかなり難しい。反対に納得すれば、心強い味方になることは間違いない。

いやいや、そもそも許容率ってなに？？
訳わからんし。
そんな言葉無いし。
つい、真剣に考えちゃったし。

もう、何がなんだかパルプンテ……。

あ………。
私としたことが、取り乱してしまいました………
コホン。

Ｊと大野さんと私。少し離れたところでキャピキャピとはしゃぐ翔ちゃんと相葉さんの姿を眺めながら、ふうとため息をつく。

そんな我々に気が付いたらしいあの人のは、どうしたの？って顔でこちらに笑顔を向ける。
そのこぼれんばかりのキラキラの眩しい笑顔、結局あれに弱いんだよなって確認する。

我々どんなあの人だって存在自体を許容しちゃってるんだから。

三人、顔を見合せて誰からともなくゲラゲラと笑い出す。

翔ちゃんとあの人は、何がそんなにおかしいの？ときょとんとしてる。

「もう、3人でなに楽しそうにしてんの？
ずるいよぉ、俺達にも教えてよぅ
りぃだぁ、じゅんちゃあん、にぃのちゃあん」

「そうだ、ずるいぞ聞かせろ」

翔ちゃんも相葉さんも、ずるいずるいって満面の笑みで近付いてくる。
私とＪは勿体ないから教えてやらないと、少し意地悪く笑いながら逃げていく。
大野さんはそんな我々4人のやりとりをふにゃふにゃの笑顔で包んでくれていた。

結局のところ、許容もなにも相葉さんに限らずお互いがお互いを、みんながみんなを意見し、許容し、助け合ってやってきた。
今までも、そしてこれからも……。