緑さんと愉快な仲間たち:わん (ページ4)

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納得しちゃうんですか？ページ4

「何の話？」

さっきまで真剣にライブの演出プランと向き合っていたＪが、自分の名前に反応したのか急に会話にはいってきた。

「相葉ちゃん許容率だよ」

キメ顔で椅子の背もたれの上から顔だけ逆さにＪを振り返る大野さん。
だ・か・ら、大野さん説明不足。ほら、Ｊがどういうこと？って顔で私に通訳求めてるじゃないですか……もう面倒くさい。
大野さんによる"相葉ちゃん許容率"について、かいつまんで説明してやると、やっぱりＪも俺はせいぜい30％くらいじゃない？なんて…。
でも、大野さんいわくＪの許容率は50％。

「じゅんくんの場合はぁ、相葉ちゃんの方が説得出来ないかもってスタンスで来ることも多いからねぇ、みんなよりは許容率は低めぇ
相葉ちゃん自身が途中であきらめちゃうこともあるしぃ………うーん
でも、ここぞとなると相葉ちゃんも頑固だからねぇ、お願いの半分はじゅんくんをもってしても受け入れざるを得なくなると思うんだよね？
だから50％ね」

Ｊは目線を少し上に泳がせると、うんと頷き納得したって顔をして言った。

「リーダー意外と当たってるかも
言ってること聞いてあげたいのはやまやまなんだけど、わりかし無茶な事言ってくるんだよねまーって…
だからほとんどの事はまず反対しちゃうんだ
可愛そうだけどさ、後で辛い思いするのまーじゃん？
でもさ、半分はおお、そんな見方もあったかとかさ、へー、そんな事もやってくれちゃうの？みたいなさ、こっちもハッとする事言ってくるんだよね
まーの意見ってさ新鮮だったりするよね」

ちょっとやられたななんて顔のＪ。
確かにあの人の思考って独特。
ぜぇったい受け入れられない！なんだそれ？的な考え方の時もあるんだけど、目から鱗的な考え方もさらっと言ってくるんだよなぁ。
相葉さんといるのは退屈しない。
何年経っても新鮮。
だから、相葉さんの隣は譲れないんです。
まあ、そんな事は口が裂けても本人には言わないんですけど…。