#サッカーやろうぜ！ ページ5
｢練習試合までに答えを出すことは出来ないかな。……ごめんね。｣
｢！…いや！全然いいんだ！｣
｢それじゃあ、練習頑張ってね。応援してるよ。｣
ありがとう！と大きく手を振って見送ってくれた円堂くん。
底なしの体力とはこのこと。
まあ彼が大丈夫なら心配はいらないだろうけど。
修也くんはどうするんだろう。
やっぱりサッカー部に入るんだろうか。
彼はサッカーしてこそ生き生きとするから。
｢ただいまぁ〜。｣
試合までもう少し。
円堂くん応援してるよ。
ーーー
ーー
ー
ついにやってきたこの日。
練習試合当日。
練習試合はグラウンドで行われるのでグラウンドの脇にたって観戦するつもりだ。
すると何処からか砂埃か立ち込めてきた。
微かに地響きも感じられる。
その音は次第に大きくなってきた。
校門から堂々とどデカいバスでやってきたのは帝国学園。
ぞろぞろとレッドカーペットを歩く帝国学園の生徒。
……無駄に貫禄があるというか、雰囲気があるというか。
流石日本一のチームと言ったところか。
円堂くんが帝国のキャプテンに近づいていく。
なにやら素っ気ないな。
二言ほど言葉を交わしたあと円堂くんはチームの元へ戻ってきた。
そしてグラウンドには帝国学園のチームがボールを蹴り始めた。
｢わー……勝てるの円堂くん。｣
帝国側の動きが見えない。
消えたり、現れたり。そんなに速いのか。
雷門の人たちもとても驚いている。
すると帝国のキャプテンがパチンと指を鳴らした。
それを合図としたのかボールを上へ上へと繋げていく。
それに飛んで追いついた帝国のキャプテンは円堂くん目掛けてシュートを打った。
風をきって円堂くん一直線に向かっていく。
咄嗟に円堂くんはそのボールをキャッチする。
いくつもの煙が上がっていた。
そして不敵な笑みを浮かべる帝国のキャプテン。
普通ならここで怖気づいて立っていられなくなると思うんだけど、彼は違った。
｢面白くなってきたぜ！！！｣
そう自分に言い聞かせるように、鼓舞するように叫んだ。
日本一のチームを前にして面白くなってきたぜ、は尊敬するよ。
でも不思議と私もワクワクしていた。
……面白くなりそうだね？
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雫(ｼｽﾞｸ) - とても面白いですね！ 作者さんのペースで更新を頑張ってください。 オリオンの刻印が好きで２つの作品を書いてます。 (自分の事までコメントしてしまい、すみません。) 無印では、特に帝国学園やエイリア学園が大好きですよ! (2019年6月2日 14時) (
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作者名：きょーりん | 作成日時：2019年5月30日 23時
