必死すぎる…… ページ41
俺がそう声を張ると彼女の体を支えていた腕がぐっと重くなる。
一瞬で全身がヒヤッとする。
そんなに強く殴られたのかッ……！！！
頭に血が上るのが自分でも分かった。
｢伊藤ォ……俺ァ怒ったぜェ…………！｣
｢今井……。へっ、いいじゃねぇか。｣
Aさんを抱き上げ、開久の野郎共に目線を向ける。
俺が睨んだって臆することなんてアイツらにはないが。
今の俺はすこぶる怒っている。
今はほとんど立ってるやつはいない。
伊藤と背中合わせになる。伊藤はイイヤツだ。
｢足引っ張るなよ、伊藤！｣
｢そりゃこっちの台詞だぜ。｣
向かってくるやつをただ蹴散らす。
弱い、こんなにも弱かったのかコイツらは。
守るものが、守る人がいるっていうのはこんなにも……力に変わるのか………。
｢おぅらぁああああ！！！！！！｣
｢グハッ！｣
｢ぐぁっ、……！！｣
相手を倒す度にふわりと彼女の香りが鼻を掠める。
気づいた時にはもう立っているのは俺たちだけだった。
余裕に感じていたが体は流石にガタが来ていたようで荒い息がもれていた。
それは伊藤も同じようだった。
｢あ、…Aさんっ、｣
思い切り動いていたから体に負担がかかっただろう。
慌てて顔を見ると苦しそうな顔をしていた。
あああ、やってしまった。
俺はこの状況をどうにかできない。どうすることも出来ない。
俺は小さい頃に教えてもらったことをひねり出して実践する。
けれどもAさんの表情は変わらないままだった。
｢今井！あっちで休もう、って、何してんだ？｣
｢い、伊藤……おれ、おれ、どうしたらいいか、わかんなくてよォ……！！｣
｢んなっ、俺だってわかんねぇよ、…！とりあえず、安静にしねぇとダメだろ、隠れるぞ！｣
半泣き状態の俺の腕を強引に引っ張っていく伊藤。その間にもAさんは苦しそうだった。
｢Aさん！大丈夫ですか、目、覚ましてくださいッ……。｣
俺は声をかけ続けることしか出来なかった。
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美紀 - 今日俺お姉ちゃんとドラマ見てますLDHグループの鈴木伸之君と三橋役の俳優さんが好きで見てます最高です伊藤君も大好きです (2019年7月26日 10時) (
レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
梅桜(プロフ) - めっちゃおもろいです！更新頑張ってください！ (2018年11月28日 21時) (レス) id: d21122adf8 (このIDを非表示/違反報告)
アヤト - 面白いです！続きが楽しみです！ (2018年11月26日 23時) (レス) id: 848c6a8d1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きょーりん | 作成日時：2018年11月24日 20時
