そんなの私たちには日常茶飯事でしょー？ ページ20
｢…岸本を出すことになるとはね、怪我人を出したくはなかったんですが。｣
｢…ふっ、…ん？あぁ？なんでここにあのガキがいんだ？｣
｢……。｣
｢ガキ…？Aさんのことを言っているのか？｣
岸本ってやつはだるそうに入ってくるなり人の妹をガキ呼ばわりしてきやがった。
今井も岸本の目線で気づいたのか。
｢そぉーだよ！俺がボコボコにしてやったんだ。｣
｢っ！！……女に手を上げるなど男の風上にも置けん！！！｣
｢はぁ？あっちからぶつかってきたんだぜ？トーゼンの罰だろ。｣
岸本の笑い声が響く。
そして不敵に笑った。
｢来いよォ…てめぇもあのガキみてぇにボコボコにしてやる。｣
｢はじめ！！｣
ーーー
ーー
ー
誰？
何喋ってんの？
なんか雄叫び聞こえるよ？
どんどんと伝わる振動。そして声。
私の上からも高い女の人の声がする。
てかいっぱいいる……！！
ゆっくり瞼を上げるとそこには赤坂先輩の顔があった。
え、どうして？？
赤坂先輩も私が目を覚ましたのに気づいてぱあっと笑顔になった。
｢目が覚めたのね、大丈夫！？｣
｢えっ！｣
赤坂先輩に抱きしめられながら聞こえた声。
その音の方向をみると今井さんがいた。
目がバチンとあった時私をボコボコにした男の足が今井さんの首に当たった。
｢ぐぅ！！？｣
今井さんはその足を掴んでいた。
けどばたりと倒れてしまった。
え、状況が掴めない。
｢ハンッ、女なんかに気ィ取られてっからだ、ッよ！！！｣
｢おい、本気でやりあった相手にそれはねぇんじゃねぇか。｣
つば、唾、ツバ…………？
汚い！！！！！！
は？あのゴリラいま？今井さんの顔に？唾を？吐こうと？した？
は？え？
怒りをぶちまけようとするとビキッと右手が痛んだ。
そっと見るとボンボンに腫れていた。
動かすだけで痛い。というか動かそうとするだけで痛い。
えー、こんなの見たことないよ……これ、折れてるのかな。
そっと赤坂先輩の膝枕(名残惜しい)から起き上がり赤坂先輩の隣に座る。
誰か、この状況を説明してくれ。
谷川さんが今井さんを場外に引っ張っていく。
意識がなくてだらりとした体。
私、今井さんをこんなんにするやつにボコボコにされてたんだ。
殺されてないだけまだマシなのかな、……。
と、自分で考えてゾッとした。
そーだな、昔からそうだったよなぁー→←え、急……今までのなんだったんだよ…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 265人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美紀 - 今日俺お姉ちゃんとドラマ見てますLDHグループの鈴木伸之君と三橋役の俳優さんが好きで見てます最高です伊藤君も大好きです (2019年7月26日 10時) (
レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
梅桜(プロフ) - めっちゃおもろいです！更新頑張ってください！ (2018年11月28日 21時) (レス) id: d21122adf8 (このIDを非表示/違反報告)
アヤト - 面白いです！続きが楽しみです！ (2018年11月26日 23時) (レス) id: 848c6a8d1b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きょーりん | 作成日時：2018年11月24日 20時
