182話エクシード ページ43
取り囲まれてる。身動きが取れない。こうも条件が揃ってしまえば自然と動悸は加速する。
ルー「何でこんな坑道にこれだけの…」
ハッピ「どうして見つかったんだ…」
『あ…あぁあ…』
ぐるぐると回る視界の中で見慣れた緋色が揺らめいた。
エドエル「こいつらがアースランドの魔導士か。やつらとそっくりだな。ナツ・ドラギオン、ルーシィ・アシュレイ…とは本当に別人なのか?」
________エルザ?
ルー「エルザ!!!」
ナツ「え゛う゛あ゛!」
『エルザ…?』
エドエル「…お前はアースランドではそちら側なんだな A。連れて行け。」
“そちら側”?
意味深な言葉を残されて俺たちは兵隊に引き摺られていく。
ナツ「はばへー!!!」
『くっそ…硬ぇ…』
ルー「エルザ 話を聞いて!!!」
ウェ「シャルル!!」
シャ「ウェンディ!!」
引き離されたウェンディを追ったシャルルの前にエルザが立ちはだかった。
エドエル「エクシード。」
ハッピ、シャ「え!?」
二人の間の抜けた反応の後、兵隊は一斉に膝を着いて頭を垂れた。
「「「「「お帰りなさいませ エクシード。」」」」」
俺たちは粗末な扱いなのにハッピーとシャルルには仰々しい態度…どういうことだ?
ルー「エクシード?」
ウェ「ハッピー シャルル…あなたたち一体…」
エドエル「侵入者の連行ご苦労様でした。」
『侵入者の…連行…?』
拘束を振りほどこうと藻掻く中、最後に見えたのは酷く混乱した様子のシャルルとハッピーだった。
_________________________
ウェ「きゃ!」
『うぐっ!!』
ナツ「んがっ!!!」
俺たちはばらばらに引き剥がされ、冷たい牢屋に放り込まれた。
壁際に後退り、乱れる呼吸を少しでも落ち着けようと努力するも一向に良くならない。
ナツ「…んの野郎!!皆はどこだーっ!!!」
ヒュ「皆?」
ウェ「ルーシィさんとシャルルとハッピーです!!」
ヒュ「ルーシィ…あぁ、あの女か。悪ィけどあの女には用はねえんだ。処刑されんじゃね?」
それを聞いた瞬間、背筋が冷えた。
ナツ「ルーシィに少しでも傷をつけてみろ。てめえら全員 灰にしてやるからな。」
ヒュ「おお!スッゲェ怖ぇ。アースランドの魔導士は皆 こんなに凶暴なのかよ。」
男はナツの激昂を茶化すようにあしらった。
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ま い ま い(プロフ) - マナさん» あなたの小説に私を参考にしたと明記していただき、あなたのその小説を教えてくだされば構いませんよ〜 (11月7日 6時) (レス) id: 140028ed61 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 話参考にしたいのですが… (11月6日 19時) (レス) id: 73f360e95a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まいまい | 作成日時:2022年9月1日 7時