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なぜ、そんなこと聞くのか。
私は思い当たる記憶を探り、高峯の先輩との会話を思い出した。確か、守沢先輩だったか。
あの先輩は私たちのことを男女の関係だと最後まで勘違いしていた。
私のことを彼女ではないと分かってから態度を改めたが、まさか高峯、そのことを気にしていたのか。
でも、結局なぜ？私が高峯の彼氏と思われて不快な顔をしたことがあった？
「………べ、別に、いやじゃない」
「……………」
答えるのも恥ずかしい質問だと、直前に気づいた。高峯はほっと、胸を撫で下ろしている。
なんで、そんなに安心してるの…？
脳内で浮かぶ疑問からさらに恥ずかしくなり、唇を内側に仕舞い込んだ。
「じゃあなんで、あんな顔した？」
「……え、あんな顔って…どんな」
「………馬鹿みたいに暗い顔してた」
「ば、馬鹿みたいに…は、余計だよ…！私そんな顔してた！？」
高峯は自分の質問がどれだけちっぽけなのかを自覚している様子。躊躇いがちに首を縦に動かした。
「それで…不安になってたの？」
「……不安とかじゃないけど」
「じゃあ、なんなの。
…高峯。私が高峯と仲良しなのは昔っからじゃん。だから今更、不安になるようなことでもないでしょ。
高峯は知らないだろうけど、私昔から何回も高峯の彼女だって勘違いされてきたんだからね。
嫌だとかそんなの感じる前に、こんなの慣れっ子だから無傷だよ、そもそも」
「……………」
本当に背丈が低い時はそんな話題で盛り上がることはなかった。
が、小学生になってから女の子たちがマセてきて、聞かれることが増えてきたのだ。
好きなの？とか聞かれて、高峯はその時家族みたいな好きだったから、うん、好きだよ！とか答えたら場が盛り上がって、しばらくは私たちの話題で学校中が騒々しくなってた。
男の子って、女の子より色恋沙汰に盛んになるのは遅いから、当時の高峯は不愉快そうな顔してたような…。
「なんとも思わないの？」
どうでも良い昔話に浸っていると、高峯が声音を明瞭にして問いかけてきた。
高峯は私が何が？と問う前に、すかさず続けた。
「俺の彼女って勘違いされて、なんとも思わないの？」
「……………」
その言葉に、体全体の動きが止まる。
なぜ、なぜ、高峯。
どうして、そんな聞き方するの？
高峯は、何が知りたいの…？
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5674C(プロフ) - たまたまきんきんさん» 嬉しいお言葉恐縮です！ありがとうございます！！ (2022年5月23日 12時) (
レス) id: e6d0696709 (このIDを非表示/違反報告)
たまたまきんきん(プロフ) - やばい、まだ全部読んでないけどやばい、何このときめき、やっば。狂いそう。 (2022年5月18日 14時) (レス) @page27 id: 4c9c318806 (このIDを非表示/違反報告)
5674C(プロフ) - 彩さん» 意識しました！！！！読んでいただきありがとうございます！ (2022年3月21日 0時) (レス) id: e6d0696709 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - なんだかめっちゃ青春！！！ (2022年3月20日 16時) (レス) @page48 id: be844da8b2 (このIDを非表示/違反報告)
5674C(プロフ) - ちゅーしちゃうぞ♡さん» ありがとうございます！！最後まで楽しんでいただけて、とっても幸いです！！^ ^* (2022年1月17日 6時) (レス) id: e6d0696709 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：5674C | 作成日時：2021年12月27日 14時
