【ブラクロ】七つ葉の魔導書３

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ヤミ団長からシャーロット団長との会話の内容を聞かれないか緊張していたその時、ノゼル団長が口を開いた。


ノゼル「我が国を襲った逆賊のトップが雁首揃えているとは…。またとない好機…。この手で葬ってくれよう。貴様は早く消えるがいい異邦人」


ノゼル団長、相変わらずお厳しい…！！


ヤミ「いやーお気遣いありがとうございます。プライドの塊さん。なーなー、あの髪型どーやってセットしてんだろーな？」


ヤミ団長が私達に問いかける。


え、どうやってって…。


アスタ「え？王族だから召使いとかにやってもらってんじゃないんすか？」

ヤミ「え、人にやってもらってんの？ダサくね？」

アスタ「え、けど、自分であの三つ編みやってるってことっすか？」

ヤミ「あー、それもキモイな」


アスタとヤミ団長が言いたい放題に前髪について語っている。


前、私が狙われた事件の時ノゼル団長と一緒の部屋になったけど、あの日は寝たフリしてたからなあ。


お風呂入ってたから朝自分でやった？


…想像がつかない。


ヤミ「なあA！お前プライドの塊さんと一回は一緒に寝た事あんだろ？どーだったんだ？」

A「うぇえ！？」


ヤミ団長のその質問に変な声が出てしまう。


フィンラル「え、マジ！？」


フィンラル先輩まで反応しないで！？


ヤミ「そこんとこどうなの」


ヤミ団長が次はノゼル団長に問いかける。


ノゼル団長は暫く私を見つめた後、再びヤミ団長へと視線を移した。


ノゼル「…まずは貴様から葬ってくれようか…！？」

ヤミ「いや動揺し過ぎ」


ノゼル団長は、ヤミ団長を睨んで前を向いてしまった。


フィンラル「古豪。『銀翼の大鷲』団。王族の団長、ノゼル・シルヴァ！やっぱ本物はオーラギンギンだわー」


フィンラル先輩、解説お疲れ様です。


ゴーシュ「誰だ全員」

フィンラル「えええええ！？騎士団団長だよー！騎士団員なら興味持てよ！！」

ゴーシュ「マリー以外知らん」


ゴーシュ先輩らしいと言えば、ゴーシュ先輩らしいけど。


アスタ「うおおおおお！なんか燃えてきたぁあ！！俺もまだまだ戦いまぁぁあす！！」


剣を持ち上げ叫ぶアスタだが、


ノゼル「引っ込んでいろ下郎」


ノゼル団長のその声で足を止める。


ノゼル「我々団長が出張った戦場…生半可な戦力では足でまといだ。特に貴様のような魔力の無い下民はな…！！」


私にも言われたように聞こえて、少しショックを受けた。


でもノゼル団長の言う事は正しい。

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