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天元「俺も混ぜてくれよ、派手に!!」
A「もう終わったところなので、さようなら。」
そう言って逃げる様にして私は走る。
後ろから「廊下を走るな。」という声が聞こえたがこの際だ、そんな事気にしている暇はない。
私はこれでもかと言う程廊下を走った。
なんでかって、そんなの決まってる。
天元「なんだァ?もうバテたか?」
宇髄さんが後ろを追いかけて来ていたからだ。
天元「もうちょっと派手に走れよ。」
派手に走れって何?私あれでも全速力だったんだけどな!?
A「な、んで、そ…んなにっ…平気…な、顔っ、してるんですか?」
息を整えながら私は後ろに後退する。
そんな私を見下ろしながらジリジリと迫ってくる宇髄さん。
天元「俺は祭りの神だからな。」
祭りの神って何!?神ならもう私を見逃してくれ…いや神だから見逃してくれないのか?もう訳分からん。
A「あの、どうして私を追いかけて…?」
とうとう壁まで追い詰められた私は逃げ場を失う。
天元「さぁな。派手に追いかけてきてやったんだ。へつらえ。」
私はどうにかして逃げようと左に移動したり右に移動したりするがその度に宇髄さんも移動する。
周りから見たら私達は奇怪な行動をしているに違いないだろう。
天元「もう逃げられねぇぜ?」
諦めない私に一瞬諦めたように見えたが、そんなことは無く…、私を囲うようにして左右に手を付く宇髄さん。
天元「諦めろ。派手にな。」
A「そこを退いてください。派手にな。」
宇髄さんのマネをして言ってみるが、まあ効果はない。
天元「いいか?俺は神だ。」
顔を近付けて改めてそんな事を言うものだから思わず笑いそうになったが何とか堪える。
天元「俺が犬になれと言ったら犬になり猿になれと言ったら猿になれ。」
A「私は人間がいいです。」
どうして人間という選択肢はないのか。あ、神だからか。
天元「…崇め讃えろ。」
先程までの声色とは違い、ワントーン低くなった宇髄さんの声は本気だと感じさせた。
天元「派手じゃねぇお前は、祭りの神である、この宇髄天元様を崇め讃える権利がある。」
そう言って私の腕を引き強引に担いだ。
あ、そこ横抱きじゃないのね。
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明(プロフ) - おおおお終わり!?!? (8月2日 16時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - 終わってしまって寂しいです (2022年8月8日 6時) (レス) @page30 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 顔にニヤケしかでてきませんでした!!!面白かったです^^* 更新楽しみにしてます! (2020年2月8日 23時) (レス) id: dc882952f9 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - 更新頑張ってください!ものすごくおもしろいです!! (2020年2月6日 15時) (レス) id: 85026b1c18 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこにゃ - 面白いです!続き楽しみにしています!!頑張ってください*\(^o^)/* (2020年1月28日 18時) (レス) id: dc3aadf988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れぃち x他1人 | 作成日時:2019年9月3日 21時