23. ページ27
A「それならそうと言ってくれれば良かったのに。」
玄弥「だから言えないから口実が欲しかったって言ってんだろ!」
お互い顔を赤くしたまま、なぜか口論が始まる。
A「困ってる所に颯爽と現れて2人きりになりたいなんて、そっちの方がよっぽど恥ずかしいと思うんだけど。」
玄弥「は?かっこいいじゃねぇかよ!」
A「分かんないなぁ。」
玄弥「お前の顔もわけ分かんねぇよ!」
A「それは酷い。」
顔がわけわからないってそれどういう意味でしょうか?一から説明して頂きたいものだ。
玄弥「…やっと2人になれた。今までチャンス狙ってたけど中々なかったからな。」
A「え、ここに来てから困ってばかりだからいくらでもチャンスあったと思うんですが?むしろ助けて欲しい場面たくさんあったのですが?」
ていうかチャンス狙ってたって事はなんか色々見られてそう…。何を、とは言わないけど。
A「えーと、それで2人になって何がしたかったの?」
2人になりたいという事は何らかの目的があるはずだ。じゃないと2人になりたい、だなんて思わないでしょ。
玄弥「………。」
A「え、まさかただ2人になりたかっただけとか言わないよね?」
玄弥「………。」
A「あ、そうなんだ…。」
あんなに私に対して悪口言ってたのに2人きりになりたかったなんて変わり者だな…。
A「…兄弟揃って、優しいのか意地悪なのか分かんないよね、ほんと。」
玄弥「兄ちゃんは優しいんだよ!!」
A「わかったわかった!!」
もう、不死川さんの事になるとすぐこれだもの。
A「…私で良かったらいつでも話し相手にでも何でもなるからさ、私が困った時だけじゃなくて、いつでも誘ってよ。」
兄の事から不自然にならないように話を逸らしながらそう言うと、玄弥くんは頬を掻きながら、「気が向いたら…。」とボソッと呟いた。
A「あ、もちろん困ってる時も助けて欲しいけどね!」
玄弥「自分で何とかすればいいだろ。」
A「あれさっきまで困ってる時颯爽と現れて助けるのがかっこいいとか言ってなかったっけ。」
言ってる事がコロコロ変わるのも兄弟そっくりだな、と思ったがまた怒られそうなので私は口を噤んで空を仰いだ。
3063人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
【鬼滅の刃】思い込みの激しい社畜が勘違いの連鎖を起こす話【勘違い】
【鬼滅の刃】【煉獄杏寿郎】相手にされないので逆に冷たくしてみようと思う
もっと見る
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
明(プロフ) - おおおお終わり!?!? (8月2日 16時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - 終わってしまって寂しいです (2022年8月8日 6時) (レス) @page30 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 顔にニヤケしかでてきませんでした!!!面白かったです^^* 更新楽しみにしてます! (2020年2月8日 23時) (レス) id: dc882952f9 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - 更新頑張ってください!ものすごくおもしろいです!! (2020年2月6日 15時) (レス) id: 85026b1c18 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこにゃ - 面白いです!続き楽しみにしています!!頑張ってください*\(^o^)/* (2020年1月28日 18時) (レス) id: dc3aadf988 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:れぃち x他1人 | 作成日時:2019年9月3日 21時