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炭治郎「ほんとにごめん!!」
夕暮れの中私達は屋敷までの道を歩いている。
私が好きであんな格好になったんじゃない事を説明すると炭治郎くんは少し顔を赤らめながら必死に謝ってきた。なにこれ可愛い。
炭治郎「頭突きしちゃって…。痛かったよな。」
炭治郎くんは私の前に来て、頭突きした部分を優しく撫でる。あ、なんか心地良い。
善逸「ちょっと炭治郎ー!!」
善逸くんは必死で炭治郎くんの手を私から引き離す。え、まだやっててほしかったな。
A「善逸くん酷い。炭治郎くんからまだ撫でてほしかったのに。」
面白半分でそう言うと善逸くんはなぜかショックを受けたみたいで座り込んでしまった。え、ここ道だよ?道。
善逸「なぁ、俺の存在って何だ?」
座り込みながら雀に話しかける善逸くん。なんか少し可哀想になってきた。これって私のせい?
天元「置いてくぞ。」
こんな善逸くんに慣れているのか、2人は先を歩いて行く。
A「善逸くん。私が悪かったよ。ごめん。」
意味がわからないけどとりあえず謝る。すると善逸くんは私の裾を引っ張り、
善逸「手繋いでくれたら、行く。」
そう懇願するように言ってきた。別に手を繋ぐ事くらいさっきのに比べれば…。そう思って善逸くんに手を差し出す。
善逸「ありがとう。」
その手を善逸くんは握るが、「…やっぱいいや。」彼はそう言って手を離した。
…はい?
私の中で何かが切れたと同時に私は離されたばかりの手を善逸くんの手へと伸ばしギュッと握る。
そして私は深く息を吸い、最大限の大声で善逸くんに向かって叫ぶ。
A「いつも善逸くんこれだよね!?結婚とか言ってると思ったらもういいやってそれの繰り返し!!今回ばかりは私も譲れないからね!?分かんないけど女のプライドってやつ!?知らんけど!」
善逸くんはそんな私を目を丸くして見つめていて。
A「分かったら早く行くよ!」
そう言って善逸くんの手を引くように見せかけて手を離す。
A「やっぱいいや。」
すると今度は善逸くんが叫ぶ番だった。それはもう泣きながら。
善逸「俺が悪かったよぉお!!だからそんな事言わないでお願いだからぁあ!!」
そんなこんなで私達は手を繋いで炭治郎くん達へと追い付いた。
手を繋いでいる事に2人からうるさく質問攻めされたのは言うまでもない。
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明(プロフ) - おおおお終わり!?!? (8月2日 16時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - 終わってしまって寂しいです (2022年8月8日 6時) (レス) @page30 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 顔にニヤケしかでてきませんでした!!!面白かったです^^* 更新楽しみにしてます! (2020年2月8日 23時) (レス) id: dc882952f9 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - 更新頑張ってください!ものすごくおもしろいです!! (2020年2月6日 15時) (レス) id: 85026b1c18 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこにゃ - 面白いです!続き楽しみにしています!!頑張ってください*\(^o^)/* (2020年1月28日 18時) (レス) id: dc3aadf988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れぃち x他1人 | 作成日時:2019年9月3日 21時