喧嘩するほど仲がいい ページ4
新「いや、どこに伏せ字入れてんですか。何も伏せられてませんけど。」
銀「いーだろ別に。」
新「良くねぇよ!」
神「痴話喧嘩は程々にしてさっさと帰るネ。凍え死にそうアル。」
新「でも、まだ猫が───────…」
私が見ている光景は何?
自分の身に何が起きているの?
新「あ、すみません!お話の途中で!とにかく何か温まる物を羽織った方がいいですね。」
嗚呼、駄目。
お願い、
こっちを見ないで。
銀「え、何?ナンパしてんの?新八くん。」
新「してねーよ!!」
私に気付かないで。
銀「へぇ〜、どんなおん、な………………………は、?」
嗚呼、終わりだ。
新「銀さん…?」
神「どうかしたネ?」
たった数秒の沈黙さえ、長く感じた。
沈黙を破ったのは───────
『「誰だテメェ。」』
両者であった。
ぶつかり合う木刀。
二つの木刀は全く同じ物だった。
銀「質問に答えろよ。」
『そっちこそ私の質問に答えなさいよ。』
両者一歩も譲らない戦い。
『どこの天人か知らないけど“兄さん”に化けるなんて悪趣味にも程があるでしょ。』
銀「そらァ、こっちのセリフだ。“A”に化けるなんざセンスの塊もありゃしねぇ。」
『はぁ?聞き捨てならないんだけど。』
戦いは更にヒートアップ。
新「“A”って…まさか、」
神「前に銀ちゃんが言ってた…」
“たった一人の妹”
『(身のこなし方も癖も全く同じ…なら──────)』
隙を突き、背後へ回る。
銀「(この動き…“あれ”するつもりだな。)」
木刀を振るうと見せかけての回し蹴り。
しかし、呆気なく躱されてしまった。
銀「テメーの戦術は把握してる。嫌ってくらい決闘したからな。」
『あっそ。じゃあこれも把握済みってことね?』
銀「ッ…?!」
『さぁ?ゲロって貰いましょうか?』
尻もちをついた白髪天然パーマの首元に木刀を添える。
『目的は何?何で兄さんの姿なの?』
銀「テメーこそ何のつもりだ。」
『状況わかってる?言葉を選べよクソ野郎。』
一体誰がこの二人を止められるだろうか。
『はぁ…まぁ、聞くだけ無駄か。』
木刀を振り上げ──────
『さようなら。“偽物”の兄さん。』
下ろした。
甦り?怖ぇよ!大人しく天に召されろ!!→←寒暖差には気を付けろ
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Mugino(プロフ) - 壊さん» 壊さんコメントありがとうございます!!今日明日中には更新できると思います🔥💪お褒めの言葉とっても嬉しいです🥺ありがとうございます😭✨️ (10月19日 13時) (レス) id: 8563ed1f80 (このIDを非表示/違反報告)
壊(プロフ) - あの、続き書いてくれませんか?とても面白くて、続きが読みたいです! (10月19日 3時) (レス) @page9 id: 701fbdee56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Mugino | 作成日時:2023年10月10日 17時