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老人を驚かすのは控えろ ページ11

真選組屯所と記された門を潜り、外で稽古していた隊士に“副長と一番隊隊長”を呼んでほしいと頼んだ。


『その動き…あまりよくないかも。』


竹刀を交えていた二人に声をかける。


二人は驚きながらも私のアドバイスを聞いていた。


『うーん、そうだな…言葉より実際に見た方がわかりやすいか。』


“ちょっと借りるね”と竹刀を持ち、隊士の一人を指名した。


『じゃ、始めようか。』


女だから…と気を遣われるのは目に見えているので、こちらから仕掛ける。


地面を力強く蹴り、一瞬で彼の前まで来た。


『こらこら、ちゃんと見てないとやられるよ〜?』


“いつの間に?!”と言いたげな表情。


私の竹刀を受け止めるので手一杯のようだ。


『んで、私がさっきアドバイスした所は─────…ここ!』


竹刀を弾き飛ばし、尻もちをつかせた。


『…という感じなんだけど、わかったかな?』


シーンと静まり返る辺り。


出過ぎた真似をしたかもしれないと嫌な汗が流れた瞬間だった。


ワァーっと歓声をあげる隊士達。


“すげぇ!”

“俺の相手もお願いします!”

“姉御!”


『え、あ、ちょ…!』


周囲を取り囲む隊士達に目を回す私。


そんな時だった。


沖「へぇ…やっぱあんた只者じゃねぇな。」


一番隊隊長、沖田総悟のお出ましだ。


『これくらい鍛練すれば誰でも習得できるy…できますよ。』


やっぱり慣れないな、敬語。


『あの、私の木刀持ってますよね?』

沖「あー、あれね。土方さんが持ってらァ。」

『トs…土方さんはどこに?』

沖「あ?いるじゃねーか。あんたの後ろに。」


ギギキッと首を動かし後ろを振り返る。


「お嬢さん、一体何の用で────『ぎゃぁぁぁぁあ!!!!』」


華麗な右アッパーが決まり、男は壁にぶっ飛んだ。


近「な、んで…」

沖「あ、間違いやした。ありゃ野生のゴリラでィ。」


急に背後に立たれたら怖いだろ!!


ホラーだよ!ホラー!


と、言いつつ頭上で星が回っている近藤さんの元へ向かった。


『ごめんなさい!大丈夫ですか?!』

近「なに、心配ご無用ですよ…ガハッ!」


全然大丈夫じゃねぇ!!


どうしよう?!これどうしよう?!


冷や汗をダラダラと流す私。


とりあえず彼に膝枕をして応急措置を始めた。


「おい、何がどうなってる。」


聞き覚えのある声が背後から聞こえた。

早とちりする前によく考えてみろ→←誰にでも譲れない何かがある



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Mugino(プロフ) - 壊さん» 壊さんコメントありがとうございます!!今日明日中には更新できると思います🔥💪お褒めの言葉とっても嬉しいです🥺ありがとうございます😭✨️ (10月19日 13時) (レス) id: 8563ed1f80 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あの、続き書いてくれませんか?とても面白くて、続きが読みたいです! (10月19日 3時) (レス) @page9 id: 701fbdee56 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Mugino | 作成日時:2023年10月10日 17時

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