21話 ページ33
どれくらい気絶していたのだろうか
？｢―｣
聞きなれない声がする。
(嗚呼あの人はもうこの場にいないのかな)
安心した私はうっすら目を開けるとまだあの薄暗い部屋にいた。
服部さんと見知らぬ男らが何人かおり1人の黒髪の若い男性が驚いた表情でこちらを見て、声を出した。
？｢うわお……気がついたようですね。 耀さーん、彼女気がついたみたいですよ｣
｢……｣
私はまだ頭がぼーっとするも耀という名前で｢服部耀｣の関係者だと分かる。ゆっくり身体を動かそうとするも
｢っ……｣
身体中に痛みが走る。目線だけを身体に向けると痣があちこちに出来ており、服には砂埃がついていたり少し破けていたりしていた。私の身体は壁に寄りかからせてあった。
菅野｢安心してください俺ら警察です。動かない方がいいですよ全身痣だらけですから｣
私は自分の身体の状態を理解した後痛みが走るも構うことなく、すぐに彼の胸ぐらを掴む。掴んだ手は痛みで少し震えた。
｢玲はっ……一緒にいた玲はｯｯ！｣
声を張り上げ私は彼に問う。驚く彼に変わって服部さんが答えた。
服部｢彼女は無事だよ｣
｢……よかっ……た｣
安堵のため息を吐きポケットにまだイヤリングがあることを確認し、私はふらふらと自力で立ち上がり出口の方へ歩く。全身が悲鳴をあげるもそれを気付かないように。
菅野｢ええ……あの身体で立ち上がるの｣
服部｢やめときんさい。そんなボロボロの身体で何処へ行こうっていうの？いい子だから救急隊を待ってなさい｣
服部さんは立ちはだかるようにドアを背にして私の進路を塞ぐ。
｢邪魔しないで……｣
睨むと彼はあからさまなため息をつき彼が来ていた上着を私に着せて
服部｢夏樹、彼女を支えてやって｣
黒髪の若い男は私に近づき手を差し出してきた。躊躇うも私は手を取り彼の手を借りながら建物内から出た。
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チナ(プロフ) - 柊さん» 柊ちゃんありがとうございます笑バレちゃいましたw (2021年2月15日 17時) (
レス) id: e6c12722c7 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 続きが読みたくなる作品です！大好きです！！ (2021年2月14日 20時) (レス) id: b30ab4bad1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チナ | 作成日時：2021年2月11日 22時
