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09: 猫に好かれる体質。 ページ9






そんで、別の道を通ったのよ。


でもお腹がぐぅ、ってウルサイの。
しかも、ちょうど近くにコンビニがあったんだよ。



そしたら、知らない子は





「……寄る?」




って言ってくれた。


肉まんを買ったの。半分こ、したのね。

知らない子は少し戸惑ってたけど、ちゃんと受け取ってくれたわ。


ベンチに座って2人で食べたのね。




「ウフフ、オイシイね。」


「……うん。」




口数は少ないけど、アタシの言葉には絶対反応してくれたのよ。




「あ、研磨。」


「え、研磨!?」


「研磨が……女子と……!?」




肉まんを咥えながら、ゲームしてるプリン頭を覗き込んでいると、そんな声が聞こえたの。


見ると、知らない子とおんなし真っ赤なジャージがいっぱい。


「げ、」って、知らない子は嫌な顔してた。





「おやおや?研磨くん、おやおや?」


「クロ、やめて。」


「ねえねえ、だーれ?」




知らない子、いっぱい増えたからプリンに聞いたの。

そしたら「一緒の部活の人」だって。




「まぁ、何か事情があるんだろ。研磨の事だし。」


「……道に迷ってた、から。」




って、何やらコソコソ話してる。梟谷のー、とか。


皆大きかったのね。あかぁーしクンみたいに。




「ねえねえ、部活、何してるの?」


「……バレー。」


「アッ、バレー!知ってる!あかぁーしクンが言ってたのね。」


「ん?あかぁーし、って梟谷のセッターか?」




寝癖の子の問いに「そーだよー」って答えたの。
知らない子はまだゲームしてた。


セッター知ってる、飛ばないポジション。


……知らない子も、飛ばなさそうなのね。




「ねえ、もしかして、セッター?」


「……うん、一応。」


「やったー!アタリー!」




その後は、バレー仲間の子達と一緒に知ってる道まで帰ったのよ。


すぅーごく、楽しくって。


帰り際に「また会えたらいいね。」って、言ったの。


そしたら知らない子は、




「うん、……またね。」




だって。












「って、事があったのよ。」


「なんか、先輩って……猫に好かれる体質ですね。」


「ウフフ、ネコちゃん、好きなのね。」






ネコの溜まり場、研磨クンの音駒、



いつか遊びに行きたいな。

10: 伸ばされた手は。→←08: 先輩のハナシ。



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作者名:高原 | 作成日時:2018年2月17日 12時

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