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9話 ページ10





号泣したあの日から2日が経った。

あの後は色々大変だったけど、今はスーパーでバイトをしながら何とかやってます。スーパーの人達にバレないように学校から帰った夕方からしか空いてないって事にしてる。
そして今は午前中で、ゆっくりとティータイムのはずが、


「あの、ジンさん珈琲は……」

「……ブラック。」


このように、先ほどジンさんがこの部屋に押しかけて来た。何故かジンさんもこの部屋のカードキーを持っていて、音も無くいきなり入ってきた時はかなりびっくりした。そんな彼も今はソファーに座ってくつろいでいた。
「どうぞ」と淹れたてのコーヒーを渡すと、ジンさんはそれをズゾゾと飲んだ。


「まぁまぁだな……」


お、初めて淹れた割にはお気に召しかのかな。
と文句を言いながらも飲み続けているジンさん
に自然と笑みが漏れた。私も隣に腰掛けて一息ついたのも束の間、コーヒーカップを置いて彼はポケットから煙草を取り出した。慌ててそれを止めると、ジロっと睨まれる。


「……何だ。」

「あ、一応、借り家なので……、」


そう言うと、チッ、と舌打ちをして大人しく煙草を直してくれた。ベルモットさんの部屋を流石に煙草臭くする訳にはいかない、と心の中で誓うと、グイッと彼の方向に腕を引かれた。
「うわぁ」と何とも間抜けな声が出てしまう。だがそんなのお構い無しにジンさんはぐっと距離を縮めた。


「……あの、」

「気に入らねぇ。」

「え、」


私の髪に顔を近づけてそんな事を言ったジンさん。一体なんのことなのか思わず首を傾げた。
ジンさんは何事も無かったように、コーヒーを飲む。


「あの女と同じ匂いがする。」


おもむろにジンさんはそう呟いた。あの女とは、ベルモットさんのこと……?


「……シャンプー、使わせて貰ってるので……」

「変えろ。」

「えぇ……、私少し気に入ってるん、ですが……」

「駄目だ、変えろ。」

「……はい。」


半ば脅しのような言い方に、抵抗する気力も無くコクリと頷いた。前から気になっていたけど、ジンさんとベルモットさんはどういう関係なのかが気になって仕方がない。
でもまぁ、この人達の仕事と同様に、二人の関係については触れてはいけないと悟った。
淹れたてのミルクティーを1口飲む。するとすぐ隣でカチッという音。


「だから、煙草、だめ、ゼッタイ……」

「…………」

「睨んでも譲れない、です。」

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高原(プロフ) - 海鼎さん» うわぁー!再びコメントありがとうございます!頑張ります! (1月27日 21時) (レス) id: 07676443a0 (このIDを非表示/違反報告)
海鼎 - イラストがうますぎて泣きそうです...!更新頑張ってください! (1月27日 20時) (レス) id: 489d0b19f8 (このIDを非表示/違反報告)
高原(プロフ) - 馨さん» そうなのです……イラストは私が描かせて頂きました!そう言って貰えて光栄です!頑張ります! (1月12日 8時) (レス) id: 07676443a0 (このIDを非表示/違反報告)
- イラストは作者様が描かれたのでしょうか...?!!? とってもお上手で設定のページで数分ほど硬直しました.....あの絵だけで30分は語れる自信が...(( 、お話も大好きです!!! トリップモノの中でも着目できるくらい...!!!(?) (1月11日 20時) (レス) id: e10e5449fb (このIDを非表示/違反報告)
海鼎 - フサァ....(髪の毛が飛んでいく音) (1月4日 22時) (レス) id: ecba555ceb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:高原 | 作成日時:2017年12月25日 1時

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