Color.14 ページ14
…ここは、どこだろう。
ふわふわ、ゆらゆら。
宙に浮いているような感覚。
?「もう少しですから…」
もう少し?
意味がよくわからなくて首をかしげる私のおでこに、『誰か』はキスを落とした。
何故だか、とても安心する。
ゆらゆら揺られながら、静かに目を閉じた。
・
・
・
はっ、と目を覚ますと、私は自分のベッドに寝ていた。
今のは…夢?
身体を起こすと、今朝に感じたのと同じ痛みが、頭に響いた。
「痛…っ」
記憶を辿っていく。
朝起きて…頭痛くて。
コンビニ行った。……行ってない!
確か、途中でめまいがして…
思い出しただけで、また身体がふらつき、ベッドに倒れ込んだ。
そのとき、玄関から扉が開く音がした。
L「起きましたか…大丈夫ですか?」
Lは、両手にレジ袋を持って帰ってきた。
「なんか…ぐるぐるする…」
また…目の前がくらくらしてきた。
Lの冷たい手が、おでこや首に触れる。
L「…飲んで」
私の前にペットボトルを差し出す。
でも、手に力が入らない。
「むり…」
Lは「少し我慢してください」と言い、ペットボトルの中身を自分の口に含んだ。
次の瞬間、キスされた。
少しずつ甘い液体が私の口に入ってきた。
本当に少しずつしか入ってこないから、かなり長い時間キスしたままだった。
「…っ」
私がすべて飲み込むと、Lは安心したように軽く微笑み、またベッドに寝かせてくれた。
L「これで脱水症にはなりませんから…ゆっくり休んでください」
「うん、ありがとう…お休み、L」
「お休み」
こうして私は、Lの冷たい手を握りながら眠りについたのだった。
次に目覚めるときは、もうすっかり元気になっている私だから。
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いちご丸 - うあ、、好き、、 (8月28日 0時) (レス) @page17 id: 7e45dba670 (このIDを非表示/違反報告)
はるひ(プロフ) - さくらさん» ありがとう(^^♪こっそり、、笑 (2015年9月9日 21時) (レス) id: cb52c83acf (このIDを非表示/違反報告)
はるひ(プロフ) - 夕星アリスさん» デスノート面白いですよね!コメントありがとうございます(*´ω`*) (2015年9月9日 21時) (レス) id: cb52c83acf (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - はいはいさくらですよ((殿堂入りおめでとう!コッソリ読んでたよ (2015年9月9日 19時) (レス) id: 704fa60ae3 (このIDを非表示/違反報告)
夕星アリス(プロフ) - ニヤニヤしながら読んでます(笑)デスノート大好きです!! (2015年9月9日 7時) (レス) id: bace91541a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はるひ | 作者ホームページ:
作成日時:2015年7月26日 20時