８２話(☆_☆) ページ4
Aを父さんの標的にすることで、僕と母さんは父さんからの暴力や罵声を浴びずに済んだ。
でも、Aがその暴力に耐えらなくなって家を出ていった日から、また僕と母さんへの暴力が始まった。
父さんは、ストレスを発散する場所が欲しかったんだ。それはどんな形でも誰でも良かった。
父さんの暴力は次第にエスカレートしていって、先週母さんを包丁で刺した。重傷でまだ意識が戻らない。
現場に僕はいなかったけど、その後家から包丁を持った父さんが出てきたから近所の人が通報して、父さんは逮捕された。
そして今日、家に電話がきた。この病院から、Aが運ばれたって電話が。
黒子「…本当は、一週間前に話すべきだったんですけど…」
兄さんはそう話した。
A「そう、なんですか」
としか言えない。
嬉しくもない、悲しくもない。父さんが捕まったから悲しいなんて思わない。母さんが重傷で意識が戻らないからって、怖くもなんともない。
兄さんのことだって、許せるはずがない。だってこの人たちは、自分を守るために私を犠牲にした。
A「兄さんは、なんで此処に来たんですか」
一番最初の疑問を言った。電話が来たからだけじゃない。今話した父さんや母さんのことを伝えるだけでもないはずだ。
黒子「…父さんは逮捕されました。きっと懲役何年かになるでしょう。」
深く息を吸い、兄さんは私をしっかり見つめながら言った。
黒子「戻ってきませんか。僕達のところへ」
冷たい風が私と兄さんの間をとおる。
A「…戻る？」
私は兄さんを睨んだ。今までずっと溜め込んでいた恨み、憎しみを込めて睨んだ。
A「今更何を言ってるんです。戻るわけない。」
溜め続けていた怒りは止まることを知らずに溢れ出てくる。
A「人の気も知らないで、わかったようなことを言わないで下さいよ。私がどれだけ辛かったかなんて、兄さんにわかるわけがない！」
身を乗り出して、私は叫びつづけた。まるで感覚が感じられない。
A「何が謝らなければいけないだ、ふざけるな！！謝れば私が許すとでも……ｯ」
言いきれなかった。字のとおり、私は感じられなかったのだ。感覚を、足の感覚を。
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あおインコ(プロフ) - あやの♪さん» ありがとうございます!!まさに青春です…。もちろん精一杯楽しみたいと思います!!これからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2017年4月8日 7時) (
レス) id: 2941e47bdf (このIDを非表示/違反報告)
あやの♪(プロフ) - 高校進学おめでとうございます！青春真っ只中って感じですね(*´∀｀*)高校生活楽しんでくださいね！ (2017年4月8日 1時) (レス) id: ece222c786 (このIDを非表示/違反報告)
あおインコ(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。待っていてくださり本当にありがとうございました。これからまた更新再開しますので、よろしくお願いしますね(*^^*) (2017年3月2日 14時) (レス) id: 2941e47bdf (このIDを非表示/違反報告)
あい - 長文でごめんなさい。 (2017年3月2日 1時) (レス) id: 65300ee319 (このIDを非表示/違反報告)
あい - なんか僕が読んでるやつに更新停止の作品が異様に多いきがしてならないのですが。しかも受験生が多い！とまあ、愚痴はこれぐらいにして早く復帰してくださいね。結構夢主と及川さんの絡みが好きなので！待ってます！ (2017年3月2日 1時) (レス) id: 65300ee319 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおインコ | 作成日時：2016年7月14日 18時
