９０話 ページ27
国見「あ、そうだ」
A「うん？」
国見「…Aさ、黄海と喧嘩したの？」
A「…っ！」
ビクッっていう効果音と一緒に肩が一瞬上がる。
国見「喧嘩したんだ」
A「……ぅ…ん…」
今にも消え入りそうな声で、もじもじしながら答える姿を見れば
あ、これ結構盛大に喧嘩したんだな…
っていうのがわかる
それに
国見「A。ほっぺどうしたの？」
A「…え、あ、…あー、これは、その…」
左頬、前にも女子に打たれて怪我してたっけ
…打たれて？
まさか…！？
国見「…黄海、に？」
おそるおそる聞いてみると、コクリと小さく頷くA。
A「…その、私が…悪いんだけど……さ」
国見「……喧嘩の理由は聞かないけど」
今のAにその喧嘩の理由は聞いちゃダメだよな
国見「…なんか力になれることがあったら言ってよ」
力にはなりたい
国見「出来る限りの事はするから」
真っ直ぐAを見て話すと、目を大きく見開いて少し照れたように笑った。
それで
A「…ありがと」
心臓が大きく跳ねた
今にも喉から飛び出してしまいそうな、言葉。
伝えてしまえば楽なのかな
でも
国見「A…」
俺の意思とは無関係に、口が勝手に開いていた、
ダメだ、今言ったら
国見「俺さ」
Aをもっと苦しめて…
ピンポーン
ものすごいタイミングでなったチャイム。
A「…ん？あ、誰か来た」
国見「……いいよ、俺が出る」
ほんとなんつータイミングだよ…
ガチャッ
国見「はい…」
金田一「え、国見！？…あ、そっか、お見舞い……っておい！閉めんな！おい！！」
国見「……何の用だよ…らっきょ」
自分でもわかるほど低くなった声。
うわ、何怒ってんだよ俺
金田一「あ、いや…ちょっとAに伝言」
俺はしぶしぶ了承して、らっきょを家にいれる。
廊下で、ちょっと、というか結構むかついたから脛蹴ってやった。
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あおインコ(プロフ) - 嬶さん» ありがとうございます！この作品最後の更新が随分と前なので、コメントが頂けてすごく嬉しいです(^^) (2019年2月15日 21時) (
レス) id: 566ade62bb (このIDを非表示/違反報告)
嬶 - おもしろいし、国見ちゃんが好きです。 (2019年2月8日 11時) (レス) id: 99593e4c9e (このIDを非表示/違反報告)
あおインコ(プロフ) - 飯を求めて三千里さん» あ、ありがとうございます…。そんな、笑わせるななんて、私には無理かも←これからもよろしくです！ (2015年12月29日 9時) (レス) id: 7ba3704a0a (このIDを非表示/違反報告)
飯を求めて三千里 - 何これめっちゃおもしろいのだよ笑わせるな (2015年12月29日 8時) (レス) id: 4ecd63fe5b (このIDを非表示/違反報告)
あおインコ(プロフ) - フクネコさん» ありがとうございます！！すごい嬉しいです…。あ、涙が…いや塩が。 (2015年11月21日 20時) (レス) id: 7ba3704a0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおインコ | 作成日時：2015年4月20日 23時
