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昼休み、いつものように柚とお弁当を広げる。
柚「うしろ、たぶんAだと思う」
振り返ると相変わらず派手な田中くんと目が合う。
樹 「あ!Aちゃん!!」
とりあえず田中くんの方へ向かう。
樹 「ごめんね、食べてた?」
『大丈夫、私はもう終わってたから』
樹 「あのさ、今年の文化祭、俺とまわってほしい」
『え?』
樹 「告白の答えは急がないからさ。せめても、ね?」
両手を顔の前に合わせお願いをしてくる。
きっとここで断ったら、周りの人も見てるし
田中くんも私もいい思いしないよね。
『いきなりだと緊張するし柚と松村くん、誘わない?』
樹 「うん、わかった。それでもいい。」
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慎太郎、このまま彼女いなければ一緒に回りたかったけど
どうせ自分から誘えないし。
田中くんには、利用してるみたいで申し訳ないけど
松村くんの言うように、新しい1歩踏み出さないとダメかな。
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作者名:でんでん。 | 作成日時:2021年1月31日 22時