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帰り、駅まで歩いてると走って追いかけてくる慎太郎
『どしたの？』
慎 ｢や、今日休みでさ。一緒に帰ろ｣
『え、やだよ。彼女さんに知られたらどうすんの』
慎 ｢は？笑｣
『あの、前の先輩いたじゃん』
慎 ｢あぁぁ。あれは彼女じゃない｣
『じゃあだれ。帰ろ〜って語尾にハートついてたよ』
慎 ｢ただの追っかけ的な。どうせ文化祭前の、でしょ｣
『は〜ん、なるほどね。』
慎 ｢お前こそ、最近田中樹とべったりじゃん。
返事、すんの？｣
『向き合ってみようって、ちょっと思った』
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慎太郎に彼女がいてもいなくても、踏み出すって決めたはず。
けど、彼女じゃないんだ。って
また揺らいでしまいそうだから、自分に言い聞かせる
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慎 ｢なぁ｣
『ん？』
慎 ｢断れよ｣
私よりも頭一つ分は高い慎太郎を見上げる。
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作者名：でんでん。 | 作成日時：2021年1月31日 22時
