研究その１７、名前 ページ17
.
「はぁっ…はぁっ……」
背後で施設が爆発する音を危機ながら
僕は地面に倒れこんで肩で息をしていた。
自分で爆発を起こしておきながら、
やはり僕は体力がショボすぎるようです。
「…大丈夫ですか？」
「だい％＃％％＊￥＄％＃」
「何言ってるのか分かりませんよ…;;」
死にかけてる僕に比べて
連れられていたはずのNo.696は
涼しげな顔で僕の背を擦っている。
…やはり、実験体だった子と
科学者たる僕では差がありすぎますね…
「それにしても、本当に体力がないんですね…
まさかここまでとは思ってませんでした」
「…し、死にそうですぅ…」
「大丈夫ですか？;;」
これが大丈夫に見えますか？
死にかけてるんですよ冗談抜きで。
「はぁー…まぁ、大分落ち着きましたよ。
寝てる場合じゃありませんしねぇ…」
「そうですね…僕らお互いを知りませんし。
そこから始めないと、ですね」
「えぇ」
流石にNo.696と呼び続けるわけにも
いきませんからねぇ…
まずは名を決めることから始めましょう。
「僕は狂邪…雲雀狂邪です」
「狂邪君…」
本名は狂邪だけなんですが、
それだけだと色々と不便になりますからね。
日本名のファーストネームに合わせて
ファミリーネームも日本風にしてみました。
雲雀の理由？特にないです、気分ですよ。
「じゃあ…僕は骸。六道骸、と名乗ります」
「骸さんですか？」
「骸、で構いませんよ」
骸さん…いえ、骸も僕のことを呼び捨てず
狂邪君と呼んでいるじゃないですか。
…まぁ、合わせるにしても骸ちゃんはアレなので
取り敢えずは希望通りにしておきましょう。
「では、そちらの二人はどうします？
希望がないと僕らが勝手に決めますよ」
僕のその言葉に、二人はすぐに頷いた。
…えぇと、勝手に決めていいと？
今のはそう解釈していいんですよね？
「ふむ…では、金髪の君は城島犬。
黒髪の君は柿本千種…で、どうでしょう？」
「…？狂邪君、由来はなんですか？」
「特にないです。
取り敢えず普通の名前を、と」
「……;;」
骸は何か言いたそうでしたが、
二人は気に入ってるようなのでいいでしょう。
僕は大きく一息つくと立ち上がった。
「では、まずはこの場を離れましょう。
騒ぎが広まる前に姿を眩ませます」
「「「はい」」」
三人の返事を聞いた僕はゆっくり、
だけどしっかりと地面を踏みしめて
自分の足で外の世界を歩き始めた。
Continue…
.
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←夢その１６ 約束の夢
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 67人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わかにゃん☆ミ(プロフ) - テトさん» ありがとうございます!黒猫様に比べて未熟ですが最一杯頑張ります！ (2014年9月23日 0時) (
レス) id: 734271b895 (このIDを非表示/違反報告)
テト - 続きが楽しみです!更新頑張って下さい! (2014年9月21日 18時) (レス) id: ae8e49c435 (このIDを非表示/違反報告)
わかにゃん☆ミ(プロフ) - 黒龍さん» ありがとうございます!黒猫様と共に頑張ります！ (2014年9月17日 7時) (レス) id: 734271b895 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - 黒龍さん» ありがとうございます！わかにゃん☆ミ様と一緒に頑張ります！ (2014年9月17日 6時) (レス) id: bf303e5bbe (このIDを非表示/違反報告)
黒龍 - おもしろいですね!更新楽しみにしていますね! (2014年9月17日 0時) (レス) id: 44b282fc2b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒猫＆わかにゃん☆ミ
x他1人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2014年9月15日 17時
