研究その１３、目的 ページ13
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僕の体力が最後まで持つようにと
歩きながら作戦を伝えていく。
No.696は飲み込みが早くて助かります。
「…まず、研究所のブレーカーを落としましょう。
そうすれば全装置が起動を止めますから」
「でも、そういうのって複雑なんじゃ…」
「僕を甘く見ないでください。
この研究所の科学関連の責任者は僕です」
電気については勿論のこと、
数式を解いていくのも僕の仕事でしたし
栄養を計算しての調理も僕でした。
…というか、実験以外の殆どのことは
僕が一人でやってましたからね。
「ここのボスは僕の父親なんです。
彼の弱点は分かってますから安心してください」
「…あの、一つだけ質問いいですか？」
「…？何ですか？」
No.696が質問だなんて珍しいですね。
さっきから僕の話を聞いているだけで
特に何も話さなかったのに…
「君、ここの学者さんなんでしょう？
なのに何故、ここを潰そうとするのですか？」
「あぁ…なんだ、そんなことですか。
至極簡単なことですよ」
別に生きるのに困ることはない。
ご飯は作れるし、寝る場所だってある。
モルモット達よりは遥かにマシです。
でもね…
「秀才と名高い僕のこの素晴らしい頭脳を
こんな馬鹿げた実験などではなく、
もっと素敵なことに使いたかったから…ですかね？」
「そうだったのd「何て言うのは嘘です」はっ！？」
「本当はね、僕を道具としか見ていない…
そんな両親に尽くすのに、疲れてしまったんですよ」
結局は僕一人の感情ですかね。
モルモット達を救うという正義を盾にして
両親を葬り自由になりたいだけなのです。
僕は確かに科学者ですが、
それにしては血を浴びすぎてしまった。
今更殺しに何の感情も湧きませんよ。
「…だから、早く潰してしまいましょう。
自由になったら自分の研究室を作るんです」
「…じゃあ、僕は助手を務めましょうかね」
「おや…優秀な助手で助かります」
クスクスと笑いながらそう返したが、
No.696は不満げな視線を向けてきた。
誤魔化した、と思ってるんですかね？
「…つまり、ここを潰したあとは
僕と一緒に来てくれるってことですね？」
「…！はい、君さえよければ…」
「勿論、大歓迎ですよ。
そのためにも頑張りましょう？」
「はい！」
No.696との研究室、ですか…
中々騒がしくなりそうですが、
同時にとても楽しそうです。
この夢をぶち壊さないためにも
この作戦は成功させないとね。
Continue…
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わかにゃん☆ミ(プロフ) - テトさん» ありがとうございます!黒猫様に比べて未熟ですが最一杯頑張ります！ (2014年9月23日 0時) (
レス) id: 734271b895 (このIDを非表示/違反報告)
テト - 続きが楽しみです!更新頑張って下さい! (2014年9月21日 18時) (レス) id: ae8e49c435 (このIDを非表示/違反報告)
わかにゃん☆ミ(プロフ) - 黒龍さん» ありがとうございます!黒猫様と共に頑張ります！ (2014年9月17日 7時) (レス) id: 734271b895 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - 黒龍さん» ありがとうございます！わかにゃん☆ミ様と一緒に頑張ります！ (2014年9月17日 6時) (レス) id: bf303e5bbe (このIDを非表示/違反報告)
黒龍 - おもしろいですね!更新楽しみにしていますね! (2014年9月17日 0時) (レス) id: 44b282fc2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒猫＆わかにゃん☆ミ
x他1人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2014年9月15日 17時
