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「その風貌、テスニア国からのご出身ですか」
「ええ、先程アリス妃からもおっしゃられておりましたが、この風貌はテスニアと分かるものなのですか？
私自身少々異質だと思っていたのですが…」
テスニアの人は大体金髪碧眼の人が多いので
髪はまだしもこの瞳だけはどうも周りと浮いていた
「今でこそテスニアは金髪碧眼揃いですが
前…そうですねアリア王朝が終わる前までは貴女のような方が多かったのですよ、特に女性にね」
「…アリア王朝となると随分昔なのですね…」
朧気にしか記憶にない私の家族はアリア王朝時代の生き残りだったりするのだろうか、私のこの名前も
院でつけてもらったものだし、家族との思い出は私にない、少しだけ寂しくなってしまった
「ええ、だからこそ貴女のこの瞳と髪が羨ましい…」
バルコニーから夜の冷たい風が背中を這う
皇子の手が私の顔に触れ目線を合わせられる
なぜだろう、前にもこんなことがあったはずなのに、
そのときはこんなにも嫌じゃなかったはずなのに
「や…」
「貴女を見ると写真でしか見れないはずの彼女が重なるんだ、ああ、美しい」
指が頬に触れる度に嫌悪感が走る
「お、うじ、おやめくださ…」
「リーリエ皇子、ベス嬢が悲しみますよ」
弾かれたように手が離れる
「ひとら、んさん」
彼は私を自分の背中に隠す
「そろそろ、夜が近付いてまいりました
私どもはお暇させて頂きます、皇子もらお身体にお気をつけくださいね」
「な、ああ、今日はありがとう」
「では」
*
「…大丈夫？なんかあったら呼んでって言ったのに」
「…すみません」
「何もされてない？怪我とかない？」
「大丈夫です…」
挨拶を終えたのかオスマンさんもやってきた
「聞いたで、んもーどこ触られた？」
「かお、です」
そう言うとハンカチで頬を拭かれる
「そこまでしなくても大丈夫ですよ、ひとらんさんからも何か言ってください、」
「……ばっちいからオスマン正解」
「よな」
あのひとらんさんがばっちいって…
「あーのクソ野郎婚約者おるくせにAちゃんに触りやがって、もう一泊もせんで帰るで」
「賛成」
*
「…ひとらんさん」
「ん、どした？」
任務のない帰りの車だからかマスクを外したひとらんさんは清純派の美形顔が顕になっていた
「ありがとうございました、あのとき」
「いいんだよ、Aちゃんが無事なんだから」
困ったときは呼んで そう言った
彼に何故か胸が鳴った
*
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りまみっふぃー - 鵜久森さん» 絶対に見にいきます！コメントもします！ (2020年4月28日 0時) (
レス) id: b11877041c (このIDを非表示/違反報告)
鵜久森(プロフ) - りまみっふぃーさん» 次回作出来てるので良ければ^ ^ (2020年4月27日 13時) (レス) id: b3c4559ac8 (このIDを非表示/違反報告)
りまみっふぃー - 鵜久森さん» たまたま起きててww次回作楽しみに待ってます！！ (2020年4月27日 0時) (レス) id: b11877041c (このIDを非表示/違反報告)
鵜久森(プロフ) - りまみっふぃーさん» コメントありがとうございます！ちょっと待ってくださいw早すぎませんかwwでもありがとうございます!!次回作も良ければどうぞ宜しくお願い致します！ (2020年4月26日 11時) (レス) id: b3c4559ac8 (このIDを非表示/違反報告)
りまみっふぃー - 完結おめでとうございます！！(鬼早) (2020年4月26日 4時) (レス) id: b11877041c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵜久森 | 作成日時：2020年1月15日 22時
