５９：幽霊の遊戯『見える？見えるー？』 ページ9
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あーぁ、遊兎さん帰っちゃった。
どう説明すればいいのかなー。
実体化してもいいけど、面倒だし…
『この中で私が見えてる人、きょーしゅ！』
「唯姉が見えてる奴、挙手しないと咬み殺すよ」
ビシッ！
ご主人の言葉が言い終わるとほぼ同時に
真ん中にいた沢田綱吉が勢いよく手をあげた。
周りの銀髪や焦げ茶の子は無反応。
うーん…一人しかいないのかぁ…
いやでも、一人いるだけで凄いよね。
何で見えてるのかは分かるけど。
『うーん…あ、テレビ使えばいいじゃん』
「あ。そういえば…」
『ね、テレビが一番楽だよね。
そうしよっと』
周りにパソコンとかあればいいのにさ、
この部屋にはテレビしかないもん。
パソコンの方が画質とかいいんだけど…
仕方ないからテレビで我慢してあげる。
私がスルリ、とテレビに取り憑くと、
すかさずご主人が電源をつけてくれた。
『皆さん、やっほー！
ご主人に取り憑く幽霊、唯ちゃんでーす♪』
刹那、画面いっぱいに映ってるだろう私。
それを見た子達はそれぞれ違う…
けど、それぞれ面白い反応をした。
「はひー！ビューティフルウーマンですー！」
「これ、テレビ映像かな？」
『違うよー、取り憑いてるんだよー♪』
興味本意でか近付いてくる女の子達。
ケータイとかに取り憑いてると
よくアプリとかと間違われるけどさ、
正真正銘、幽霊さんだからねー？
そこんとこ勘違いしないでほしいな。
「て、テレビに赤毛の女が…！
UMAか！？UMAなのか！？」
『UMAじゃないよ、幽霊だよ♪』
「やっぱり幽霊なのーー！？」
「ハハッ！何かスゲェのな！」
何か、煩い三人組だね。
うん。
ご主人が咬み殺しちゃうのも分かるよ。
っていうか銀髪の男の子。
女の人に向かってUMAは酷くない？
君なんてご主人に咬み殺されちゃえ。
Next…
.
６０：何でも屋日和『そんなこんなで清掃員と跳ね馬遭遇』→←５８：何でも屋日和『……ホント疲れた』
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作者名：黒猫＆死の猫又(黒雲嵐) x他1人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2014年9月24日 0時
