５５：幽霊の遊戯『あは、何かごめんね♪』 ページ5
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「…────で、ここは────…」
「では…─────？」
彼の気配を追ってきたはいいものの…
あれ、今ってお取り込み中？
これって侵入したらヤバい感じ？
…ま、いっか♪
「…ってわけだかr…Σ！？」
スルリと壁をすり抜けて部屋に入ると、
すぐ私に気づいたらしい彼が
口を明けたまま目を見開いてる。
うわーぉ、面白い顔。
美形さんだから余計に面白いよ。
「…？委員長、どうなさいました？」
「………唯姉？」
「は？」
あ、まだ唯姉って読んでくれるんだ。
唯ちゃん嬉しー♪
もう一人の人は私が見えないみたいで
部屋中をキョロキョロ見回してるけど…
ダメだよ、普通に見ても見えないし。
「唯姉、イタリアに行ってたんじゃ…
何でこんなところにいるの？」
『うん？イタリアには行ったよ？
んで、帰ってきた♪』
私はそういいながら彼の回りを飛んで
上から下までなめ回るかのように見つめた。
本当、男の子になっちゃったなー。
昔はもっと可愛らしかったのにぃー…
『ご主人ってば大きくなっちゃってぇ�・。
男の子は成長が早いからヤだよー』
「そのご主人っていうの止めてよ。
電話の時もずーっとご主人ご主人ってさ…」
『だってご主人はご主人でしょー？
良いことだよ？誇りに思って良いんだよー♪』
私のご主人なんてあの子以来なんだから。
あ、彼…ご主人が言った電話っていうのは
私がご主人の電話に取り憑くことだよ♪
そうすると画面に写れるから
霊感ない人でも私のことを見れるんだ♪
素晴らしいよね、科学って←
『あ、そうそう。遊兎さんにも会いたいんだけど
ご主人も付いてきてくれないかな？』
「遊兎に？」
『うん。沢田家にいる気配はあるから
取り敢えずそこにいこうよ♪』
「…唯姉の頼みなら仕方ないな」
『やった、ご主人大好き♪』
私はそう言ってご主人の頬にキスを落とすと
その流れのままご主人の影に潜った。
ふふ…遊兎さん、成長してるかなー？
もし弱いままだったらぶっ殺ス★
(唯姉、遊兎に会いに行くなら
ケーキ買ってった方がいいかな？)
((あー、その方がいいかもね。
じゃあホールで買ってって皆で食べなよ♪))
(唯姉は食べないの？)
((え？フォーク持てないから…
ご主人があーんってしてくれるなら食べる♪))
(勿論いいよ。そんな遠慮しないで？
唯姉のお世話は僕の特権なんだからね)
(委員長、誰と会話しているのですか…！？)
Next…
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作者名：黒猫＆死の猫又(黒雲嵐) x他1人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2014年9月24日 0時
