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十八食目 ページ19

訳が分からないままとりあえず了承すれば、食堂は明後日が定休日で、杏寿郎も明後日は非番だったようで、あっという間に出かける予定が成立した。



「うむ!楽しみにしている!」


「うん、私も」


何だかどこに行くか、何をしようかと予定を立てていくうちに、どんどん楽しくなっていって、私も頷いた。


何せ久しぶりの休みで、誰かと出かけるなんてずっとしていなかったから、純粋に楽しみだ。




杏寿郎は、わっしょいわっしょいと言いながら、あっという間にご飯を平らげ、お代りをして来た。



「Aちゃん!」



杏寿郎にお代りを持っていくと、少し遠目の席に座っていた蜜璃ちゃんの声。



お代わりかな…?



と、呑気に考えながらそちらへ歩いていった。





「って、伊黒さん?!私何か睨まれるようなことしました?!」





そこには何故かご立腹の伊黒さん。




蜜璃ちゃんは、必死で私に助けを求めていた。



「Aちゃん、伊黒さんを元気づけてあげて!」


「…………」


「えー…?伊黒さんはまずどうして怒ってるんです?」


「別に怒ってなどおらん」


「ここまで説得力ない人初めて」




終いにはぷいとそっぽを向かれる始末。




どうしようと蜜璃ちゃんに助けを求め返すと、彼女は何故か楽しそうだった。




(伊黒さん、嫉妬してるのかしら?きゃあっキュンキュンしちゃう!

Aちゃんは、きっとさっきの煉獄さんの誘いが逢い引きの誘いってことに気づいてないのね!鈍感なところもすごく可愛いわ…!)




…駄目だ、完全に自分の世界に入ってらっしゃる。




「い、いつの間に……」


「はい?」


「いつの間に、アイツと仲良くなったんだ」


「え、なんですかその質問」


「名前も馴れ馴れしく呼び合って……」


「まあ、同い年なので。

あ、もしかして伊黒さんも名前で呼んで欲しいんですね??なんだーそれなら早く言ってくださいよ〜」


「いや、別にそういうわけでは、ないようなあるような……」ゴニョゴニョ


「え、何です?しっかり喋ってください、







″小芭内さん″」




「!!!」





試しに名前で呼んでみると、伊黒さんもとい小芭内さんは、静かに呼吸を止めた。




「え、小芭内さん?!息してください!ちょっと!」


「ぶはっ」



本当に息が止まっていたらしい小芭内さんは、余程苦しかったのか、顔を真っ赤にさせながら「いや、伊黒でいい」と、焦ったようにそう言った。

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ニンニク - emiさん» このシリーズ好きなんですよ! (2020年4月30日 19時) (レス) id: c0f99f9f3e (このIDを非表示/違反報告)
emi(プロフ) - ニンニクさん» 鼻からケチャップw お気を確かに!!笑笑 ありがとうございます!! (2020年4月25日 8時) (レス) id: 99f895e5d1 (このIDを非表示/違反報告)
ニンニク - emiさん» 楽しみに待ってます♪伊黒さんかっこよすぎて鼻からケチャップが・・・ (2020年4月24日 22時) (レス) id: c0f99f9f3e (このIDを非表示/違反報告)
emi(プロフ) - ニンニクさん» 本当ですか!嬉しいです!そんなことを言っていただけて光栄です!伊黒さん素敵ですよね!頑張ります!!コメントありがとうございます!! (2020年4月22日 10時) (レス) id: 99f895e5d1 (このIDを非表示/違反報告)
ニンニク - このシリーズめっちゃ好きなんです!伊黒さんおしなので、更新されてるとすごい嬉しくなります!これからも頑張ってください! (2020年4月21日 23時) (レス) id: c0f99f9f3e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:emi | 作成日時:2020年3月10日 22時

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