それぞれの日常Ⅱ (ページ10)

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side良規

「リチャくん！どこですか！？返事してください！！」

リ〔ゔぅ…〕

声がする方を見れば化物とは数m離れた所にリチャくんが倒れとった。化物は手が床にハマって抜けへんみたい。俺は急いで駆け寄った

「リチャくん、しっかりしてください！」

リ〔っ…、俺は大丈夫やから、はよ逃げろ、〕

「リチャくんを置いてけません！」

リ〔あほっ、！！あいつの狙いはお前や。俺はここであいつを足止めせなあかん。それに良規を守る事が俺の仕事や。せやからはよっ、〕

その時バキッと音が響いた。床にハマってた手が抜けたんやろう

リ〔ちっ、思ったより早いな〕

そう言うてリチャくんは飛び立ち、化物に攻撃を始めた。けど効いてへんのか化物はへっちゃらで、リチャくんを吹っ飛ばし、俺の方に向かってくる

リチャくんの言う通り逃げた方がいいのはわかっとる。せやけど体が動かへん。化物は目の前まで来ると、さっきと同じように俺目掛けて手を振り下ろした

あぁ、今度こそはあかんわ。そう悟り目を瞑って衝撃に耐え…って、あれ痛くない…？恐る恐る目を開けるとそこに居たのは

誠〔あっぶな。間に合ってよかった〕

結界を張った誠也くんやった。誠也くんは何度か攻撃を受けた後、結界を解除し化物を捕らえ、遠くに吹っ飛ばした

誠〔良規、離れてごめん。怪我してへんか？〕

「おれはっ、大丈夫やけど、、リチャくんが、！」

誠〔わかっとる。晶也〕

晶〔はーい。リチャくんの応急処置終わりましたよ〕

いつの間にか近くに来とった晶也の腕の中には包帯を巻かれて眠っとるリチャくんが。良かった、生きてる

「……俺がっ、もっとはよ動けてたらっ、リチャくんはこんなにボロボロにならんかったのにっ、。俺が、！」

誠〔良規、それは違う。悪いのは俺らや。くだらん喧嘩してリチャ1人に任せてしまった〕

晶〔後でめっちゃ怒られてくるんで。正門くんは気にせんとってください〕

「せやけどっ、俺が大吾の違和感に気づけへんかったから、リチャくんも大吾も…泣」

誠〔…待って。大吾の違和感って…何があったん？〕

俺はこの教室で起きたこと全部誠也くん達に話した。今日の大吾が偽物やった事、黒いクリスタルに本物の大吾はここにいるって言って偽物が取り出した事、そのクリスタルを取り込んであの化物が出来た事……

「誠也くん、お願いっ、大吾を、助けて、！」

誠〔…ごめん、それは無理や〕