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十七 修行日記 其ノ弐 ページ17
二年目
私は寝る間も惜しんで、修行に励んだ。
そのため、この頃はカナヲちゃんと力量があまり変わらなくなってきた。
二人で一緒に修行を受けることもあった。
「ふふっ。二人とも、よく頑張ってるわね。これで花の呼吸の型は全て教えたわ。あとは、技術ね。どんどん技の精度をあげていくことを目標にするといいわ」
「はい、師範!」
「……はい」
私は……私たちは、この生活が、いつまでも続くと思っていた。
大切な人は漠然と、明日も明後日も、生きているように思えてしまう。
そんなことはない、特にこの仕事柄、いつ死んでもおかしくない身だった。
「あら、緊急の任務? しのぶ、暫く開けるわ。帰りが遅くなるかもしれないけど、それまでこの屋敷とあの子たちをお願いね」
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作者名:カナリア | 作成日時:2019年11月5日 23時