人生２周目はトップスター (ページ16)

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ナムジュニヒョンとジョングガが帰ってくるまでダラダラとヒョンたちとお話する。

「へぇ、AはPDから直接スカウトされたのか。」

「そうですね、前とあるお祭りでやったダンスステージを見てくださったみたいで。その後楽屋でメイク落としたりしてたら突然……。」

今でもあの時の衝撃は即思い出せる。
ただ一般人オタクだった僕がそんなスカウトを受けるようなパフォーマンスをしたなんて思えないし。

「Aに一番、目に止まるような魅力があったってことなんじゃない？」

「ふふ、それなら本当に光栄に思いますね。」

本当にそうなら多分僕は全ての運を使い果たしたんじゃないかと思う。
前世の分も含めた全ての運を。

全員でわちゃわちゃと話しているとドアがガチャリと開く音がした。
音のする方へ顔を向けると、ナムジュニヒョンとジョングクがいい匂いのする箱を抱えて帰ってきた。

「わ〜！なんですかこの匂い！美味しそう」

テヒョンイヒョンが二人に近付いて嬉しそうに笑いながら質問する。

「Aさんが来たって連絡があったから買ってきました。こっちの箱がチキンで、こっちの箱はピザです！」

ジョングクが誇らしげに箱を持ち上げる。

「やー、ありがとう二人とも！全員揃ったことだし、お昼ご飯食べようか？」

「はーい！」

そう言いながら全員で机の上にご飯を広げていく。
僕は邪魔にならないように隅の方で小さくなっていた。

「あ、あの……。」

「ん？」

ジョングクとナムジュニヒョンが隣にきて僕に話しかけてきた。
人見知りを発揮しているのかナムジュニヒョンの後ろに隠れるようにしているジョングクが本当にかわいくて仕方ない。かわいいね……。
ダメだ、これじゃ不審者だな。