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ジニヒョンに手を引かれながら宿舎を歩く僕。
推し達の実際の生活感が垣間見れる空間を一歩進むたびにどんどん心臓が早くなっていく。
多分、顔強ばってるんだろうな。

「はは、A緊張してるの?」

ジミニヒョンが笑顔で聞いてくる。
やめてっ!今の僕には貴方の笑顔は刺激が強い!

「緊張してます…。僕、修学旅行以外で家族以外の誰かと一緒に過ごすなんて初めてだから…。」

「大丈夫だよ、みんな優しいから。」

話を聞いていたジニヒョンが繋いでいる手をギュッと握ってくれる。

「あ、そうだ。A、僕達のことヒョンって呼んでよ!」

「え、いいんですか…?」

「もちろん!」

公式からヒョンって呼ぶ許可を得ちゃった…。
成功したオタクになっちゃったよ…。

「えっと、ジニヒョン、ジミニヒョン、ホソギヒョン。改めてよろしくお願いします!」

「こちらこそ。よろしくなA!」

眩しい笑顔を向けてくれるホソギヒョン。
ありがとう、僕らの希望…!!

「さ、ここから先が僕達の生活してる場所だよ。ちょっと狭いから気をつけてね。」

そう言いながら扉を開け、手を引いたままするすると進んでいくジニヒョン。

ここに今から住むなんて本当に信じられない。
オタクにとっては神聖な場所に足を踏み入れてしまって少し申し訳なく思う。

「嗚呼、ようやく来たんだな。」

リビングに入ってすぐにある椅子に座っていたユンギヒョンが迎え入れてくれた。

「えへへ、えっと、改めてよろしくお願いします!」

「うん!よろしくね!」

テヒョンイヒョンが笑みを浮かべたまま近付いてくる。
…あれ、そういえばナムジュニヒョンとジョングガいないな。

「ナムジュナとジョングギは今出かけてる。多分もうすぐ帰ってくるんじゃないかな。」

キョロキョロと此処に居ない2人の姿を探していた僕に気付いたジニヒョンが教えてくれる。

「とりあえず、Aの荷物はここに置いておくね。あとで部屋を決めて持っていこう。」

「分かりました!ヒョン。僕が荷物持つべきなのに、ありがとうございました…!」

「あはは、大丈夫!今日は移動で疲れているだろうから。」

笑顔で答えてくれる二人。
やっぱりジミニヒョンもホソギヒョンも紳士だった…。

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作者名:ヒョナ | 作成日時:2022年9月13日 2時

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