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「はい、1.2.3.4！ちょっとそこ！もっとターン安定させて！」
その後、途中だったレッスンを再開し、先生のアドバイスに合わせ一生懸命踊るメンバーたち。
傍から見てるだけでも分かるくらい努力している姿が伝わってきて思わずゾクゾクとする。
こんな初期の初期からすごい人たちの間に僕が入って本当に大丈夫かな。
前世でARMYだった人達に刺されない？
あなたは解釈違いです！！みたいな感じで
さて、今のうちにPDに伝えておかなきゃ。
レッスン室を見渡せる位置にある椅子に座るパンPDに近付き、小声で話しかける。
「あの、パンPD。僕、このメンバーと一緒にデビューするにあたってやりたいことがあって…。」
「なんだい、そのやりたいことっていうのは。」
「えっと、僕、メンバーのメイクを担当したくて。その、前スカウトに来てくださった時のステージがあったじゃないですか。あのステージの時のメイクは、僕が自分でやったものなんです。それで、あの、僕ならこのメンバー達がいちばん輝くメイクをすることができると思うんです、だから僕にメイクを担当させて貰えませんか？」
少し挙動不審になりながらも伝えたいことを全て伝える。
話している間、パンPDは真剣な表情で相槌を打ってくれていた。
もし、これでダメだって言われたらどうしよう。
その時は諦めるしかないかな…。
二、三分間考えていたパンPDが顔を上げる。
「そうだね、Aくん。宿舎に入ってからでいいから、君の実力を見せてもらってもいいかい？」
「わかりました！」
とびきり明るい笑顔を向け頷いた後、頭の中でメンバーへのメイクの手順を組み立てていく。
まず下地はこのやり方でアイメイクはこの色で…。
家にあるメイク用品でどれがいいかも考えなきゃ。
「パンPD、僕今日早退して早く家で宿舎用の荷物を纏めてきてもいいですか？」
「うん、構わないよ。帰り道は分かるかい？」
「はい！ありがとうございます！」
お先に失礼します、と大きな声で言ってレッスン質を出る。
楽しみな気持ちが先立ってだんだん足が早くなる。
早くメイクがしたい！
うずうずする体を抑え、事務所を出て自宅へと向かって行った。
＿＿＿＿＿＿＿
BTSの二次創作なのに、パンPDのセリフの方が多いのは何故なんでしょう。
宿舎に主人公が入ればメンバーとの会話がメインになるはずなのでそれまでしばらく絡みをお待ちください…！！ ヒョナ
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作者名：ヒョナ | 作成日時：2022年9月13日 2時
