かまぼこ隊とヨコハマ【鬼滅の刃】【文豪ストレイドッグス】

元水柱の教師 ページ4

「お前が我妻善逸だな」
「え…冨岡さん！？」
「冨岡先生(・・)だ。よく、その頭で俺の前に顔を出せたな」


突然だが、善逸の容姿は前世とさほど変わっていない。前世の記憶を思い出して直ぐの頃はなんと言うか、女子みたいな感じのおかっぱ頭だったのだが、母親が鋏を入れてから髪型は前世と一緒になってしまった。

本当は美容室に行きたかった。けれど、母親は引く気ないしお金くれないし、自分が切るつもり満々だし。仕方なく切らせて見れば「あ〜」「うん、まあ大丈夫よ」なんていってやっちまった感半端ない言葉が降り注ぐ。

肩につくかつかないかのおかっぱ頭はどことなくパッツンになってしまった。髪色だって地毛は黒だった。けれど雨の日、木から降りれなくなってしまった猫を助けた代償に雷に当たり金髪になってしまったし。

と言うか、目の前にいる冨岡義勇は記憶が無いようだ。善逸を見ても驚く素振りも無いし、音も変わらない。

少し、と言うかかなりガッカリである。冨岡が昔の記憶があって、戦えたのなら鬼を全て相手してくれると思っていたのにまさかの戦力外。いやね、うん、思い出さない方がいいこともあるよ？ でもね、俺の為にも思い出して欲しいのさ、うん！！ はい、黙ります……。


「風紀委員がそんな髪色でいいと思ってるのか」
「いや、なりたくてなったわけじゃないんですけど」
「染めてこい。今すぐ染めてこい」
「あの、地毛なんですよ、これ！！」
「そんな髪色だと親御さんが悲しむぞ」
「ねえお願いだから言葉のキャッチボールしようよ！！」

溜息をつきたい。いや、実際にしたわ→←お使いも忘れなく

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