我妻善逸、ヨコハマに来た【鬼滅の刃】【文豪ストレイドッグス】

問２１:予想よりも多すぎるんですけど！？ ページ20

「いぎゃあああああああ！！！！！」


後ろに敦と太宰が居る。鬼を殺せるのは善逸だけ。けれど、善逸は今すぐにでも敦達の後ろに隠れたくて仕方がなかった。

足音や鼓動の音で鬼が複数いることは分かっていた。しかし、これは……。


「お、多すぎてしょ！？ 何なの！？ 殺しに来たの！？ ですよね、そうですよね！！ だって君らからしたら俺邪魔だもんね！！」
「ナンだァこの鬼殺隊スゲェうるせぇゾ」
「ヘンな髪形してるぜェ。ウメェかな？」
「美味しくないから今すぐ帰って欲しいな！！ お願いだから！！ 俺の命の為にも！！！！」


ニタニタと嗤う鬼達。因みに、善逸達は鬼に囲まれている。それほどに鬼の数が多いと言うことだ。


「ふふふっ、大変そうだねぇ、我妻君」
「なんでアンタは嬉しそうなの！？」
「我妻君の顔芸が面白いからかな」
「ゴメンね、変な顔で！！ でもそれ、今言う事じゃないよね！？」


「イケメン滅びろ！！」と叫ぶ善逸。その叫びこそこの場にあっていない。

ああ、逃げたい。善逸は思った。俺一人でこんな数の鬼に勝てるわけないじゃん。だって俺、弱いんだよ？ 皆公認だよね？ 死ぬよ？俺だけじゃなくて後ろの二人も巻き添えにして死んじゃうよ？ 逃げていいよね？？ 誰かいいと言って！？


「ヒャーッ！？ なんでそんな般若みたいな顔するんだよ！？ 仕方ないだろ！？ だって俺、弱いんだ！！」


突如、炭治郎の顔が浮かび上がってきた。しかも般若顔だ。あの顔をされるのは一体何回目だったか…。


「分かったよ、戦えばいいんだろ！？ だからその顔やめて貰えないかな！？」

「太宰さん…善逸、急に叫び始めちゃってどうしたんでしょうか？」
「さあ。きっと恐怖のあまり幻覚でも見えてるんじゃあないのかな。やっぱり面白いよね、我妻君は。見てて飽きない」
「(善逸で遊んでる…)」

問２２:雷様？→←問２０:死ぬの？ 死ぬよ？ 死んじゃうよ？？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す