我妻善逸、ヨコハマに来た【鬼滅の刃】【文豪ストレイドッグス】

問２２:雷様？ ページ21

「絶対に、絶対にここから離れないでよ！！ 死にたくないのならね！！」
「そんなに念を押さなくても大丈夫さ。だって私、痛い死に方が一番嫌なんだもの」
「そうなんですね！？ それは良かったです！！」


善逸はやけクソのように叫ぶと鬼と向き合う。鬼と向き合っている中でも怖くて足がすくみそうだ。心臓が口からまろび出そうだ。それでも戦わなくてはならない。何故なら善逸は鬼殺隊だからだ。

「『全集中』」
著しく増強させた心肺により、一時的に大量の酸素を血液に送り込む。そうすることで瞬間的に身体能力を大幅に上昇させ、鬼と互角以上の剣戟を繰り出す事が出来るようになる。

「『雷の呼吸壱ノ型 霹靂一閃 八連』」

善逸は柄をギュッと握る。口から大量の酸素を血液に送り込む。大きく、片足を踏み出すと、そこからは一瞬だった。

まるで、雷の如く、尋常ではない速さで善逸達を囲んでいた鬼の首を斬っていく。斬られた鬼は首を斬られた事に気づいて居ない。

やっぱり善逸は凄い、敦はそう思った。さっきの居合斬りは敦を助けた時よりも早く、威力も増していた。やっぱり善逸は強いじゃないか、敦はそう思う。

一瞬にして囲んでいた鬼達が消え、見晴らしが良くなる。鬼を倒し終えると善逸の足がガクガクと震え始める。


「ああああ、膝に来てる、恐怖が八割膝に来てる！！」
「君は何にそんなに恐怖しているんだい？ 迚強かったじゃあないか」
「きっとこの恐怖は貴方がそんなにも嘘らしい笑みで俺を褒めてくる所から来てると思うね！！ 何、なんで急に優しくなるわけ！？ なんか気持ち悪い！！」


善逸の叫びを聞いて太宰は「酷いなあ」と笑った。

問２３:そんな所から見えてるの？ 本当に人間ですか？→←問２１:予想よりも多すぎるんですけど！？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す