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問26:は、はい? お、鬼…ですか? む、無理無理無理!! そんなの倒せませんって!! ページ25

【?side】

ビクビクとした何かに恐れているような表情をしながらヨコハマの街を歩いていた。黒髪で、パッツンに切られている。善逸のような髪形だ。しかし、善逸とは少し違った。

善逸のように鬼殺隊の制服は着ていない。しかし、昔、善逸が着ていたような黄色の着物を着ている。

白い柄の刀は紐に結ばれて肩に背おられている。身長はそこまで高くないし、幼さだって善逸と同じくらいだ。

そんな少年はああ、どうしてこんな事になったんだろう、と呟く。

事の発端は鬼から始まる。少年が生まれ育った街、いや、村はお世辞にも都会とは言えない場所だ。そんな場所に勿論、テレビやラジオなどあるはずもない。しかし、そんな村にもとある噂が流れてくる。

『ヨコハマという街に鬼が現れたんだってよ』

少年の家系は昔鬼狩りのいた家系だった。だから、鬼が居るはずも無いと分かっていても、長男には呼吸を教え、いつでも鬼に対抗出来るようにしてきていた。

そう、今、ビビりながらも歩いている少年は長男でその呼吸を使えるのだ。しかし、長男というのにも些か語弊があって少年は一人っ子なのだ。

少年の両親は少年が生まれてすぐ流行病で死んでしまった。その為、両親に育てられたのでは無く、鬼のように厳しい祖父に育てられた。

祖父の口癖はこうだった。
「お前の性格から容姿まで御先祖様にそっくりだ」
「お前はまるで御先祖様の生き写しだ」
「御先祖様は凄かった。強かったんだ」

そんなのを聞かされ、育ってきた少年。そして誕生日を迎えたある日、祖父にこう告げられる事になる。


優逸(ゆういつ)、ヨコハマという街に行き、鬼を駆逐してきなさい。鬼が全て狩り終えるまで帰って来てはならん」

問27:ほ、本当に居たよ鬼…。→←問25:太宰嫌い同盟?



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美弦 - ですけどこの作品は本当に面白くて自然とスクロールする指が動いていました。素晴らしい作品をありがとうございます! (3月28日 1時) (レス) id: 05b5571ecf (このIDを非表示/違反報告)
美弦 - 私、あんまり成り代わりとくじゃないん (3月28日 1時) (レス) id: 05b5571ecf (このIDを非表示/違反報告)
国木田 独歩 - アニメを作ると面白いと思うぞ! (2020年3月26日 14時) (レス) id: 4af845f6bd (このIDを非表示/違反報告)
包帯無駄使い装置 - やっぱりどんなときでもどんな場所でも太宰さんはかっこいいなー今度は太宰さんが主人公で!って無理ですよね私はとにかく太宰さんが大好きです!今回のはとーってもおもしろかったです! (2020年3月26日 14時) (レス) id: 4af845f6bd (このIDを非表示/違反報告)
月下の君に吠える(プロフ) - 雷の呼吸の使い手が柱になると鳴柱になると思います… 多分なんですけど…  とっても面白いです! (2020年2月9日 21時) (レス) id: a219a83582 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フ瑠ラン | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年6月27日 0時

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