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幾年かの月日 ページ11
無月が治を拾って幾年かの月日が流れた。小さかった治も今じゃあ大きくなり、無月の身長を超すことは未だ叶っていないが、何時かは叶うと信じていた。
大きく、逞しくなった治とは裏腹に、無月は何一つ変わっていなかった。無月も歳をとった筈なのに、老けた様子は全然なく、今でも若く見える。(と云うか一般的には未だ未だ若い)
治の性格は歳頃には似合わず、大人びていると云うのに、歳上の治を面倒見ている筈の無月の性格は相変わらず、子供の様で自 殺趣味のある面倒な大人だ。
無月は毎回毎回、飽きずに自 殺しに行くので治も慣れてしまい、時間が経てば自然と躰が動き無月の回収へと行く。
無月が自 殺しに行くパターンも分かっているので、端から見れば立場が逆転している。と云うか殆ど逆転していると思っていていいだろう。
今日も今日とて治は無月の回収をしに行くのだった。
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