第4話 ページ4
「近藤さん達のストーカーと比べるとまだ生ぬるいモンではあるが…早々にどうにかしたいってのが上司としての意見だ」
先程、お妙にタバコはここで吸うなと言われたばかりの土方ではあるが、口元が寂しいのか、はたまたはストレスが原因なのか、結局はタバコを吸っていた。
土方が吐き出した煙を煙たそうに、実に嫌そうに目を細めた銀時は言う。
「上司の意見ってお前、上司の上司がストーカーしちゃってるから、治す余地見えないから無理なんじゃないの。相手に治してくださいって言う前に、まずお前が治してみろよって話になってくるから、絶対総一郎くんはそう返してくるからね?」
「山崎なら幾らでも切腹を命じて存在を消すことは可能だ。だが、近藤さんはそうはいかねぇから…」
「いや、幾らでも切腹って警察内部が1番ドロドロしててどうするんですか!! ある意味社会の闇ですよ!!」
至極当然に、俺はまともなことを言ってるぞ的な顔で土方は言う。山崎ぐらいなら切り捨てて大丈夫だみたいな感じで。それはあまりにも不憫だと、新八が叫んだ。
「お宅のゴリラは幾ら言っても無駄ですし、改心する素振りも全く見えないんだから、天誅してしまえばいいのよ。ああ、土方さんは昔のよしみで流石の鬼の副長でも殺りにくいんですよね。大丈夫です、安心してくださいな。私が一気にスパッと刎ね落して見せますから」
「それ、何も安心出来ないよね!? 目の前で殺人起きようとしてるよね!?」
「私、道場の娘ですよ? 介錯は得意中の得意なんです」と清々しく綺麗な笑みを見せて言うものだから、土方は既に誰か抹殺済みなのかと怖くなった。全く冗談には聞こえなかったし、目は相変わらず笑っていない。
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作者名:フ瑠ラン | 作成日時:2021年8月6日 10時