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第3話 ページ3

「え、つまり?」

銀時の間抜けな声が、一室を包み込んだような気がした。それ程、新選組の抱えている(なやみ)は大きかったのだ。


「新選組のトップがストーカーで? あんぱん監察もストーカーで? ついに沖田くんまでストーカーに成り下がったと?」
「誤解しないでくださいお妙さん!! 山崎と総悟はそうかもしれんが、俺はお妙さんの日々の安全を護る為に」
「近藤さん、安心しろ。どんな大義名分をつけたところでアンタがやってる事は立派なストーカーだ」


土方が大きくため息をついた後、疲れたように眉間を揉む。上にも下にも問題児がいる土方にはかなり気の重いことだろう。


「依頼って…俺たちに出来るこたァ何も無ェよ。あれだ、もう改名しちまえよ。新選組って書いてストーカー集団って読ませろ」
「読ませられるかァァァ!!」
「お前ェ、何言ってンだ! 出来るわけ無ェだろ!!」
「どうせあれだろ?ゴリラだあんぱんだバズーカだ、碌なことしてねぇじゃねぇか。チンピラからストーカー集団に変わっただけだから。逆にある意味市民の平和を守っちゃってるわけだからね? チンピラの時よりも守っちゃってんじゃねーの、市民」
「な訳あるか!! 市民、身内共々に立派な迷惑行為だわ!!」


興味なさそうに鼻をほじり、でっかい鼻くそを満足気にほじくり出した銀時は何食う顔で神楽の頭に鼻くそを擦り付ける。が、しかし。神楽も年頃の乙女である。きっちりと銀時に報復のボディブローをお返ししていた。


「…にしても、沖田さんがストーカーってあんまり想像出来ないです」
「………どっちかって言うと総一郎くんはストーカーされて報復してる方でしょ」
「現に同じS属性の銀ちゃんがストーカーされてるネ」
「俺と総一郎を一緒にしないでくれる? ぶっ壊れ具合が違うから。銀さんはまだ許される範疇内だから。アニメでも放送出来る枠だからね!!」

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作者名:フ瑠ラン | 作成日時:2021年8月6日 10時

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