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○月○日 ページ5
【○月○日】
突然だが私は不死川さんの事が好きだ。
勿論、それは恋愛感情として。
不死川さんと初めて会った時は、顔が怖かったし、今以上に荒れていたから近づきづらかったけれど、朝餉を作る時も手伝ってくれたし、修行でキツイ筈なのに夕餉の手伝いまでしてくれていた。
それを見て私は勘違いしていたことに気づく。それからは暇があれば話しかけに行った。最初は驚いたような顔をしていた不死川さんだけど、慣れてきたらよく話してくれるようになったし、剣術も少しだけど教えたりしてくれた。
あんな顔をしているけれど意外と優しい人だ。そんな彼に惚れるのは本当に時間の問題で。
私が不死川さんの事を好きだと気づいたのは何時だったか。確か私よりも先に父が気づいたような気がする。
父は冷やかすことはせず、見知らぬ男に取られるよりかは不死川に取られた方が幾分かマシだと笑っていた。
でも、私はこの気持ちを不死川さんに告げるつもりはない。この気持ちはきっと不死川さんには邪魔で仕方の無いものだと思うから──。
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